iPhoneを使用している時、「操作していないのに勝手に動いた」という経験をしたことはありませんか?
そのような症状が現れた場合、お使いのiPhoneにゴーストタッチと呼ばれる症状が起こっているかもしれません。
iPhoneにゴーストタッチが発生すると操作がスムーズにできなかったり、ひどい場合は勝手にパスコードを誤入力しつづけてしまいiPhoneがまったく使用できなくなってしまうという事故が起こることもあります。
この記事をお読みいただくことで、ゴーストタッチとは?そもそもどのような症状なのか、放置してしまうとどうなるのかを原因や対処法と合わせてご理解いただけます。
また、それぞれの状況にあった修理方法や予防法・対策についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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※「ご自身で修理される」等のご質問についてはご回答できませんので予めご了承下さい。
※iPhone修理専門「スマートドクタープロ」の修理時間や修理料金について、お気軽にお問い合わせください。
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目次
1.ゴーストタッチとは?どんな時に症状が起こるかを解説
まずはじめに、「ゴーストタッチとは?」についてご説明します。
ゴーストタッチとは、タッチパネルに触れて操作していないにも関わらず、iPhoneが勝手に操作されてしまったかのような挙動をすることを言います。
まるで幽霊が操作をしてるようにひとりでにiPhoneが動いてしまうことから、ゴーストタッチという呼び方をされている症状です。
一見してわかるような顕著な動きをする症状から「今勝手に動いたような気がする…」と感じる程度の軽微なものまで、症状の現れ方もケースによりますが、発生するシチュエーションもさまざまです。
代表的なものでは、以下のようなものがあります。
- (1)通常の操作中に起こる
- (2)充電中に起こる
- (3)イヤホンを挿すと起こる
- (4)特定のアプリ使用中に起こる
- (5)特定のWEBサイトの閲覧中に起こる
- (6)たまに急に起こる
- (7)画面が割れているiPhoneで起こる
それぞれ順番に解説していきましょう。
(1)通常の操作中に起こる
もっともポピュラーな症状は、いつもどおりiPhoneを使用している際にゴーストタッチが起こるというものです。
どのような操作をしているかに問わず、画面内を勝手にタップされたかのように予期せぬ動作をすることから症状に気づいたという方も多いようです。
あらゆる場面で起こることから原因の特定も難しい症例です。
(2)充電中に起こる
普段iPhoneを使用している分には気にならないものの、自宅などで充電中に操作している時だけゴーストタッチが起こるというものです。
詳細な原因はさておき、充電中にのみ起こるという点は明確なので「充電しながらの使用を控える」という一時的な対処はできるものの、不便であることには変わりない症状です。
(3)イヤホンを挿すと起こる
iPhoneにイヤホンを挿しながら操作している時のみゴーストタッチが起こるというものです。
こちらの症状も前述の「(2)充電中に起こる」と同様に対処はできますが、音楽や動画の視聴などイヤホンを挿して操作したいシチュエーションも多いのでストレスが生じる症例です。
特にiPhone7以降に発売されたモデルのイヤホンジャックと充電口が一体となっているタイプでの発生が、よく見受けられます。
(4)特定のアプリ使用中に起こる
普段は起こらなくても、同じアプリを起動している時だけいつもゴーストタッチが発生するという場合もあります。
位置情報を利用するアプリや、通信量の大きいアプリの使用中に多く発生する傾向にあります。
(5)特定のWEBサイトの閲覧中に起こる
Webブラウザでのページ閲覧中にだけゴーストタッチが起こるというものです。
多くの画像データが含まれた情報量の多いページで起こりやすいというお話を聞きますが、違法に書籍データをアップロードしているサイトやアダルトサイトの利用中に起こるというご相談もよく伺います。
上記のようなページを閲覧することの犯罪性ももちろんですが、今現在、ゴーストタッチのようにわかりやすい不具合が出ているという場合は速やかに閲覧を控えた方が良いでしょう。
(6)たまに急に起こる
ほとんどの場合で問題なくiPhoneが使えるのに、たまに突然ゴーストタッチが発生する場合もあります。
不便を感じる時間も短いことから放置してしまいがちです。
しかし、この記事の「2.放置は厳禁!ゴーストタッチによって起こる問題点」で後述するリスクなどが、他のシチュエーションと同様にある為、注意が必要な症例です。
(7)画面が割れているiPhoneで起こる
画面が割れているiPhoneでゴーストタッチが起こるというものです。
こちらは非常に原因がわかりやすい例で、画面割れによるタッチパネルの誤動作によって引き起こされたゴーストタッチです。
iPhoneの画面が割れている場合はゴーストタッチ以外にも様々なリスクがあるので、早めに修理した方が良いでしょう。
iPhoneの画面修理については、以下の記事で詳しく修理方法や料金などについて解説していますのでご参照ください。
▶参考情報:iPhoneの画面修理!ガラスが割れた時の修理料金や時間など徹底解説!
以上がiPhoneにゴーストタッチが起こる際の代表的なシチュエーションです。
程度の大小はあれ、どのケースも放置することにはリスクがある症例です。
次の段落では、ゴーストタッチによって引き起こされる問題にはどのようなものがあるかを解説していきます。
2.放置は厳禁!ゴーストタッチによって起こる問題点
この段落では、iPhoneにゴーストタッチが出た際に起こる問題について解説します。
「少し不便な程度だから」と我慢して放置することでより大きな問題に繋がる危険もあるので、リスクについてはしっかり学んでおきましょう。
主な問題点は以下の通りです。
- (1)症状がひどい場合は思うように操作ができずストレスになる
- (2)パスコードの誤入力で操作不可に
- (3)メッセージの誤送信
- (4)発熱する場合は要注意!すぐに修理を
それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)症状がひどい場合は思うように操作ができずストレスになる
iPhoneにゴーストタッチが起こった際に最も問題になるのは、思うように操作できなくなるストレスでしょう。
例えば文字の入力中に勝手にキーボード入力されてしまうと文章作成に余分な時間がかかりますし、ゲームなどをプレイしていた場合はゴーストタッチが原因で負けてしまうということもあるかもしれません。
簡単な操作のはずなのに余計な時間を使うというのは考えている以上のストレスを感じるため、積み重なって大きな被害を被る前に解決した方が良いでしょう。
(2)パスコードの誤入力で操作不可に
ゴーストタッチによってiPhoneのパスコード画面に誤ったパスワードが繰り返し入力され、iPhoneの操作が完全にできなくなってしまうという問題もあります。
FaceIDやTouchIDなどの生体認証の実装でパスコードの入力をする機会が減ったため知らない方もいるかもしれませんが、iPhoneのパスコードを連続して誤入力すると、誤入力の回数に応じてiPhoneが使用できなくなる時間が増えていきます。
最終的には全く操作できなくなってしまうのはおろか、内部のデータを取り出すことすらできなくなってしまいます。
ここまでの状態になってしまうのは、特にゴーストタッチの症状がひどい場合になるものの、放置しているうちに症状が悪化してパスコードを誤入力するような症状が起こることはあり得ます。
(3)メッセージの誤送信
ゴーストタッチによってメッセージアプリやSNSの文字入力が勝手に作動し、送信までされてしまうという問題もあります。
ゴーストタッチはランダムに画面上をタップするような挙動をする例もあり、スリープさせずに画面を開きっぱなしにしていると上記のように勝手にメッセージを送信してしまうようなこともあります。
また、非常に低い確率ではありますが、勝手にショッピングサイトで買い物をしてしまうというような誤操作をするおそれもゼロではありません。
(4)発熱する場合は要注意!すぐに修理を!
ゴーストタッチに発熱を伴う症状が出た場合は、要注意です。
このような例では、ゴーストタッチが理由で発熱しているというより、iPhoneの発熱が原因でゴーストタッチが併発していると考えるべきもので、発熱の症状の方がよりリスクの高い問題です。
上記のようにiPhoneに発熱している場合は明らかな異常が見られるので、すぐに修理店に相談しましょう。
以上、ゴーストタッチによって起こる問題点の解説でした。
次の段落では、ゴーストタッチが発生する原因についてご説明します。
3.ゴーストタッチの原因は?考えられる7つの理由
この段落ではゴーストタッチが起こる際に考えられる原因について解説していきます。
「1,ゴーストタッチとは?どんな時に症状が起こるか解説」でお話ししたようにゴーストタッチは様々なシチュエーションで起こるものですが、同じような症状であっても原因が同じとは限りません。
主な原因として考えられるものには以下のような例があります。
- (1)落下などによる画面の破損
- (2)水没
- (3)iPhoneの容量やスペック不足
- (4)バッテリーの劣化・膨張
- (5)ウィルス等の外部要因
- (6)修理や自己分解が原因
- (7)基板の故障
(1)落下などによる画面の破損
iPhoneを落下させてしまう等、衝撃によってフロントパネルにダメージがある場合にゴーストタッチの発生原因となるケースです。
iPhoneのフロントパネルは、ディスプレイ・タッチパネル・ガラスが一体となっているため、物理的な破損によって同時にいくつかの箇所が故障してしまうこともあります。
ひび割れしているような場合は、見た目にも故障していることが明らかですが、一見無傷に見えてもタッチ操作に関連する部分だけ故障している場合もあるため、iPhoneを落としてしまったなどの心当たりがある場合はそれが原因である可能性もあります。
(2)水没
iPhoneを水没させてしまったことが原因でゴーストタッチが発生するケースです。
近年発売されたiPhoneは耐水性にも優れていますが、長期間の使用によって耐水性能が劣化していくことはiPhoneの製造元であるApple社も公式にアナウンスしています。詳しくは以下のApple公式サイトをご覧ください。
▶参考情報:Apple公式サイト「iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について」
水没によって起こる不具合にはあらゆるものが考えられますが、水没直後に現れるものから数ヶ月経ってから突然不具合が発生するというものであります。
完全に水に浸かったわけではなくとも、雨の中や湿度の高い場所での使用や、温度差の激しい場所を行き来することによって、iPhone内部に結露が発生し水没の症状が出ることもあるため、明確な心当たりがない場合も水没が原因である疑いがあります。
iPhoneの水没については、以下の記事で詳しく対処法や修理方法について解説していますのでご参照ください。
▶参考情報:iPhoneが水に浸かり濡れて故障したら!対処と修理方法について
(3)iPhoneの容量やスペック不足
iPhoneの容量不足や、古くなってスペックが足りなくなったことが原因によってゴーストタッチが起こるケースです。
他の症例と同じく勝手に動くような場合もありますが、このケースでは「タッチしたのにすぐに反応せず、遅れて一気にタッチ操作が実行される」という挙動として現れることも多いのが特徴です。
いわゆるフリーズと言われる症状にも似ていて明確に定義するのが難しいところでもありますが、いずれにせよ対処が必要なことに変わりありません。
(4)バッテリーの劣化・膨張
iPhone内蔵のバッテリーが劣化や膨張することが原因で、ゴーストタッチが起こるケースです。
iPhoneに内蔵されているリチウムイオンバッテリーはその性質上、経年劣化で膨張してしまうことがあります。
膨張したバッテリーが、フロントパネルに密着して圧力がかかることによってゴーストタッチの原因になっていたというのも過去に実際にあった症状です。
強度や防塵・耐水性能を上げる為、iPhone本体は強力に密閉されているため、見た目にはバッテリーが膨張していることがわからない場合もあります。
バッテリーの膨張は発火や破裂の原因にもなって非常に危険であり、早期対処が望ましい症状です。早めに症状を見極めるためにも、ゴーストタッチが発生した際は放置せずに修理に出すことをおすすめしています。
バッテリーの膨張に関しては、その危険性から修理方法までを以下の記事で解説していますので、参考にご覧ください。
▶︎参考情報:【発火・爆発・危険】iPhoneのバッテリーが膨張した時!急ぎ修理が必要です
(5)ウイルス等の外部要因
正確にはゴーストタッチではありませんが、ウイルスや遠隔操作など、外部の要因によってゴーストタッチのような症状が起こるというケースです。
iPhoneのセキュリティ性能も年々向上し、通常の使用範囲ではウイルスの危険性も無視できる程度ではありますが、いわゆる「脱獄」と呼ばれる手段でiPhoneのソフトウェアを非正規に改造することによって、ウイルスや遠隔操作のつけ入る隙が生まれてしまう場合はあります。
近年では遠隔操作などの被害は滅多に聞きませんが、特定のWebサイトのページを閲覧するとiPhoneのCPUに異常な負荷がかかるという報告もあります。
外部要因とは上記のようなものも含まれるので、信頼性の低いWebサイトの閲覧は行わないようにしましょう。
(6)修理や自己分解が原因
以前は起こらなかったのに急にゴーストタッチが起こるようになった場合は、修理や自己分解が原因かもしれません。
iPhoneの故障を直すために自分で修理した場合や技術力の低い修理店が作業を行った際のミスによって起こる場合もありますし、修理に使用したフロントパネルに問題があるというのもよくある原因のひとつです。
特にiPhoneXシリーズやProシリーズなどのLTEディスプレイモデルに安価な液晶パネルを取り付けると、ゴーストタッチをはじめ様々な不具合の原因になります。
総務省登録修理業者の「スマートドクタープロ」では、画面の修理時には高品質なパネルを選ぶことをおすすめしています。
実際に格安な修理料金で提供されている画面のパーツと通常の高品質パーツを比較した動画や記事を公開していますので、参考にご覧ください。
▶︎参考情報:格安パネルと通常パネルのパーツ品質の違いを解説【格安部品によるiPhoneの画面修理の恐ろしい実態】
また、激安修理店の実態を解説した記事も以下で公開中ですので、こちらもあわせてご覧ください。
▶参考情報:iPhoneの激安修理店(非正規店)の修理で失敗が多発している実例紹介
(7)基板の故障
基板の故障が原因によりゴーストタッチが発生しているケースです。
基板はiPhoneの全ての動作を制御している箇所であり、基板の故障はゴーストタッチはもちろんどのような不具合の原因にもなり得ます。
様々な機能を担っている箇所だけに故障の際は原因の特定が非常に難しく、修理店の中にも改善が難しい症状には、「基板が原因」とだけ診断するもののどのように故障しているかわかっていないということもざらにあります。
基板の故障をゴーストタッチの原因と診断するにも専門知識が必要なので、症状改善のためには修理店選びも重要になってきます。
正しい修理店の選び方については、以下の記事なども参考にご覧ください。
▶︎参考情報:【他店でiPhoneの修理不可と言われた方へ】「修理不能」と言われても大丈夫!復活方法教えます!
▶参考情報:iPhone修理屋(非正規店)の正しい選び方!おすすめの探し方を総務省登録修理業者が教えます。
また、基板の故障については、以下の修理サービスをご参照ください。
▶参考情報:高度復旧修理(電源入らない・基板故障)サービスはこちら
4.iPhoneのゴーストタッチが勝手に直ることはある? 自分でできる対処法
続いて、「iPhoneのゴーストタッチが勝手に治ることはあるの?」という疑問についてお答えします。
この段落ではゴーストタッチが起こった際の対処法についてもあわせてご紹介していますので、今現在ゴーストタッチにお悩みの方は一度試してみてください。
(1)ゴーストタッチが勝手に治ることはある?
結論から言うと、ゴーストタッチを放置していても自然に治るということはありません。
発生頻度が低いと治ったように感じることもあるかもしれませんが、1度ゴーストタッチが発生したiPhoneは、原因を解決しない限り潜在的にゴーストタッチが再発する可能性があると考えてください。
ゴーストタッチが起こる原因のうちのいくつかは自力で解決する方法もあるので、以下で解説していきます。
(2)ゴーストタッチが起こった時の対処法
1.電源を切る&再起動
もっとも簡単で代表的な対処法は「電源を切る」または「再起動をする」という方法です。
原因によっては根本的な解決にはなりませんが、iPhoneのCPUに負荷がかかっているのが原因の場合は、ゴーストタッチの発生頻度が減らせるかもしれません。
1度電源を切ってから再度起動するという方法でも構わないのですが、ゴーストタッチがひどい場合は「電源を切る」のスライドバーをスワイプすることはできないことも考えられます。
機種によって再起動の方法が異なるので、以下でご説明します。
★「iPhone8」以降の再起動方法
- 1,ボリュームボタン(+)を1度押す
- 2,ボリュームボタン(−)を1度押す
- 3,サイドボタン(電源ボタン)を画面表示が消えるまで長押しする
★「iPhone 7」、「iPhone7Plus」の再起動方法
ボリュームボタン(−)と、サイドボタン(電源ボタン)を同時に長押しする
★「iPhone6s」、「iPhone6s Plus」以前の再起動方法
ホームボタンとサイドボタン(電源ボタン)を同時に長押しする
2.データの整理
iPhoneの容量が不足しゴーストタッチの原因となっている場合、データ整理も有効な対処法になります。
最近発売されたiPhoneはカメラ性能が向上していることから、動画や画像のデータ容量が従来と比べて大きくなっています。
他にもあまり使用していないアプリなどがあれば、ストレージ容量削減のため削除しておきましょう。
3.iOSのアップデート
iOSを最新の状態にすることで症状が改善する場合があります。
現在利用しているOSが最新かどうかは、以下の通り操作することで確認ができます。
★設定アプリ
- 「一般」
- 「ソフトウェア・アップデート」
アップデートが可能な場合は、画像のように最新バージョンのOSが表示されるので、アップデートしてみましょう。
ソフトウェアのアップデートはWi-Fiネットワークに接続し、充電器に繋いだ状態で行いましょう。
4.初期化
次の対処法は、「iPhone本体の初期化」です。
iPhoneを工場出荷状態にする(=iPhoneを購入時の状態に戻す)作業なので、この作業を行うと現在の設定やデータは消えてしまいます。
必ずiPhoneバックアップを作成してから初期化を行うようにしましょう。
★iPhoneの初期化の手順
- 1,「設定アプリ」を開く
- 2,「一般」>「リセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」
5.【PCへの接続が必要】DFUモードでの復元
PCが必要な方法ではありますが、ソフトウェア面の問題を解決する手段として「DFUモードでの復元」があります。
iPhoneのDFUモードとは強制的に最新のOSにアップデートする方法で、Device Firmware Updateの略称です。
公式に発表されている機能ではありませんが、iPhoneにトラブルが起こった際にiPhoneを強制的に初期化することで問題を解決する手段で、Appleの修理センターに持ち込んだ際もこのDFUモードでの初期化が試されることがあります。
他の対処法と比べて手間はかかりますが、iPhoneに致命的なエラーが起こった際に自分で取れる最終手段がこのDFUモードです。
「4.初期化」と同じくiPhone内部のデータは完全に消去されてしまうので、必ずバックアップを取ってから試すようにしましょう。
再起動と同様に、機種によってDFUモードに移行する方法が異なるので、以下でご説明します。
★「iPhone8」以降のDFUモード
- 1,MacのFinderまたは「iTunes」を起動し、PCとiPhoneをUSBケーブルで接続する
- 2,ボリュームボタン(+)を1度押す
- 3,ボリュームボタン(−)を1度押す
- 4,サイドボタン(電源ボタン)を画面表示が消えるまで長押し
- 5,サイドボタン(電源ボタン)を押したままボリュームボタン(−)を5秒ほど長押し
- 6,サイドボタン(電源ボタン)をはなし、ボリュームボタン(−)を10秒ほど長押し
- 7,「リカバリーモードのiPhoneを見つけました。」と表示されたら成功
★「iPhone 7」、「iPhone7Plus」のDFUモード
- 1,MacのFinderまたは「iTunes」を起動し、PCとiPhoneをUSBケーブルで接続する
- 2,ボリュームボタン(−)と、サイドボタン(電源ボタン)を同時に長押しする
- 3,画面が真っ暗になったらサイドボタン(電源ボタン)をはなし、ボリュームボタン(−)を10秒ほど長押し
- 4,「リカバリーモードのiPhoneを見つけました。」と表示されたら成功
★「iPhone6s」、「iPhone6s Plus」以前の再起動方法
- 1,MacのFinderまたは「iTunes」を起動し、PCとiPhoneをUSBケーブルで接続する
- 2,ホームボタンと、サイドボタン(電源ボタン)を同時に長押しする
- 3,画面が真っ暗になったらサイドボタン(電源ボタン)をはなし、ホームボタンを10秒ほど長押し
- 4,「リカバリーモードのiPhoneを見つけました。」と表示されたら成功
DFUモードに入ったら、PCの画面指示に従い「iPhoneを工場出荷状態に戻す」をクリックすると初期化が開始されます。
6.【補足】自己分解は絶対にNG
「ゴーストタッチが起こるから画面を変えてみよう」と自分でiPhoneを分解するのは絶対にやめておきましょう。
「3.ゴーストタッチの原因とは?考えられる7つの理由」でお話ししたように故障の原因になるほか、総務省登録修理業者以外がiPhoneを分解することは電波法違反になるおそれもあります。
▶︎参考情報:法律!総務省「登録修理業者制度」について
修理を行いたい場合は、次の段落で安全な方法をご紹介しますのでそちらをご覧ください。
5.iPhoneにゴーストタッチが起きた際の修理方法
iPhoneにゴーストタッチが起こった場合、修理するには大きく分けて以下の3種類の方法があります。
- Apple【正規修理】
- キャリアショップ(ドコモ・au・ソフトバンク)【正規修理】
- 「総務省登録修理業者スマートドクタープロ」【非正規修理(第三者修理=街の修理店)】
以下でそれぞれの方法について解説します
(1)「Apple」に修理を出す方法(正規修理)
Apple StoreでiPhoneを修理する場合、正確には修理ではなく「本体交換」といってiPhoneを新しい物に交換するとなります。
ただし、物理的な破損がない場合はAppleでのソフトウェア診断によってソフトウェアにっ問題がないかチェックを受けることとなります。
部品にもソフトウェアにも問題がないと判断されれば修理を受けることができないため、修理予約を行い店頭に持ち込んでも無駄足に終わるおそれがあることには留意しておきましょう。
(2)「(ドコモ・au・ソフトバンク)キャリア」に修理を出す方法(正規修理)
Appleと同様「本体交換」での対応になりますが、キャリアショップはあくまで窓口であり実際に診断や修理を行うのはAppleの修理工場です。
キャリアショップで修理を行う場合は郵送で1週間前後の期間が必要ですが、診断の結果問題なしと判断されれば修理はされずにそのままiPhoneが戻ってくることになります。
(3)「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」に修理を出す方法(第三者修理=街の修理店)
iPhoneのゴーストタッチが起こった際、1番お勧めなのが「スマートドクタープロ」(第三者修理=街の修理店)に依頼をすることです。
iPhoneを分解して故障の原因を詳しく調べるため、もっとも有効な対応ができることが最大の理由です。
また、Appleやキャリアショップでの「本体交換」とは異なり、iPhone本体の修理を行うことで症状の改善を行うため、修理に際して基本的に「データが消えることがない」というのも大きなメリットとなるポイントです。
7.ゴーストタッチの修理料金の目安
前述した修理方法「Apple【正規修理】」「キャリアショップ(ドコモ・au・ソフトバンク)【正規修理】」「総務省登録修理業者スマートドクタープロ【非正規修理(第三者修理=街の修理店)】」ごとに分けて、修理料金の目安をご紹介します。
※なお、ここでご紹介している修理料金は、2021年12月現在の最新情報です。
(1)「Apple」の修理料金について
※価格は2021年12月現在のものです。
・33,400円〜77,480円
機種によって料金が異なりますが、iPhoneにゴーストタッチが起こる症状で修理を受けられる場合は、「その他の修理」に分類されます。
▶参考情報:Apple公式サイト「iPhoneの修理サービス」
(2)「(ドコモ・au・ソフトバンク)キャリア」の修理料金について
※価格は2021年12月現在のものです。
・33,400円〜77,480円
キャリアショップでの修理は窓口を経由してApple社の修理工場で行われるため、Appleで修理する場合と同一の価格になります。
▶参考情報:ドコモ公式サイト「iPhone修理取次(1週間~10日お預かり)」
▶参考情報:au公式サイト「iPhone・iPad同日修理対応店・来店予約」
▶参考情報:ソフトバンク公式サイト「iPhone/iPad 修理取次サービス」
(3)「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」の修理料金について(非正規修理)
※価格は2021年12月現在のものです。
・4,950円〜
「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」では、不具合の原因調査を行い、問題がある箇所のみの修理を行います。診断結果や機種により価格は変動しますが、ご予算に応じた修理サービスも可能です。
まずはお気軽にご相談ください。
「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」の修理料金については、以下に記載しておりますので、ご参照ください。
▶参考情報:「iPhoneの修理料金」について詳しくはこちら
8.【即日修理!データそのまま】iPhoneのゴーストタッチを修理したい方は総務省登録修理業者「スマートドクタープロ」へ
この記事ではiPhoneのゴーストタッチの原因や対処法についてご説明しましたが、ご自宅での対処法では改善が難しい症状もあります。
セルフチェックでの原因調査の難易度を考えると、修理店での修理を行うのが最も効率的です。
以下では、「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」がおすすめな理由について詳しく説明していますので、合わせてご覧下さい。
(1)「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」について
「スマートドクタープロ」は、2009年からiPhone修理事業を開始しました。2015年に施工された「総務省修理業者制度」には街の修理店として初めて国の基準を満たすiPhone修理業者として総務大臣に登録されました。
「街の修理屋から、総務大臣登録のiPhone修理業者に。」
安心して皆さまにご利用いただけるよう、修理パーツはもちろん技術などの品質管理においても世界基準の品質管理体制「ISO9001:2015」の認証を行い、法令を遵守して高品質なサービス提供を目指しています。
▶参考情報:「ISO9001:2015」について詳しい解説はこちらをご覧下さい。
(2)「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」直営店の修理料金について
以下では、iPhone修理の修理料金についてのご案内しています。
「データそのままで修理をしたい!」とご検討中に方は、是非、チェックしてみてください。
シリーズ名 | 修理料金 | 修理時間 |
iPhone12ProMAX | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
---|---|---|
iPhone12Pro | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhone12 | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhone12Mini | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhone11ProMAX | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhone11Pro | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhone11 | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhoneXS | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhoneXR | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhoneX | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhone8 | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhone8Plus | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhone7 | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhone7Plus | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
iPhoneSE | ¥4,950 (税込) | 60分~ |
(3)修理保証について
「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」では修理で交換を行ったパーツについて「修理保証サービス制度」を設けております。
交換を行ったパーツについて、お客様への修理品お引渡日より「最大3ヶ月間」の保証対応を行っております。
保証対象は、「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」で修理、交換した箇所のパーツの不具合や初期不良に対する保証とさせていただき、自己破損などは保証対象外となりますのでご注意ください。
詳細は以下のリンクをご覧下さい。
▶参考情報:「安心の修理保証制度」について詳しくはこちらをご覧ください。
(4)店舗情報
以下で主な「スマートドクタープロ」の店舗情報をご紹介しておきます。
【大阪府】
▶心斎橋でiPhone修理「スマートドクタープロ大阪心斎橋本店」の店舗情報はこちら
▶梅田でiPhone修理「スマートドクタープロ梅田大阪駅前店」の店舗情報はこちら
福岡エリアには「久留米店」、埼玉エリアには「イオンモール春日部店」、山梨エリアには「甲府昭和店」があります。「全店舗情報はこちら」からご覧ください。
(5)郵送修理のご案内
※上記は、郵送修理に関する解説動画です。
「総務省登録修理業者 スマートドクタープロ」では、店頭修理だけではなく郵送修理というサービスを行っております。
新型コロナ感染症の影響で外出を控えられている方や遠方で来店が困難な方、毎日が忙しくて店頭修理に行くことが困難なお客様でも自宅いながら修理サービスを受けていただくことが可能です。(※最短で当日修理で当日発送可)
▶参考情報:「iPhone修理の郵送修理」について詳しくはこちらをご覧ください。
※現在、新型コロナウィルスの影響で、全国からの郵送修理のご依頼が急増しています。スマートドクタープロでは「郵送修理センター」があり専門スタッフが修理を行っておりますが、iPhoneの郵送修理をご検討中の方は、早めにお問い合わせください。
▼iPhoneのゴーストタッチによる故障について、今すぐお問い合わせはこちらから
※「ご自身で修理される」等のご質問についてはご回答できませんので予めご了承下さい。
※iPhone修理専門「スマートドクタープロ」の修理時間や修理料金について、お気軽にお問い合わせください。
9.修理する時は事前にバックアップをとりましょう
iPhoneを修理する際は事前にバックアップをとることをおすすめしています。
総務省登録修理業者「スマートドクタープロ」では、基本的に修理時にデータを消去することはなく、修理に際して復元などデータの消去を伴う場合は必ず事前にご承諾いただいてから作業を行っています。
しかし、バックアップは日頃から必ず取っておいた方が良いものです。
もしバックアップをする習慣がないという方は、修理を機会にバックアップを取って大切なデータを保管するようにしましょう。
バックアップの方法は以下の記事で解説していますので、こちらをご覧ください。
▶︎参考情報:iPhoneのバックアップ方法「iCloud版・iTunes版」をわかりやすく解説!
10.【補足】ゴーストタッチの予防法!買い換える場合に選ぶべきモデルは?
この記事ではゴーストタッチの原因や修理方法について解説してきましたが、できればゴーストタッチそのものが起こらないようにしたいことと思います。
補足情報として、ゴーストタッチを予防するためにできることや、iPhoneを買い換える場合にゴーストタッチが起こるリスクを減らす選び方についてご紹介します。
(1)データ容量節約のために外部ストレージを利用する
iPhone本体に保存されているデータ容量を減らすことでiPhoneへの負荷を減らし、ゴーストタッチ発生のリスクを抑えることができます。
動画や写真を消したくないという場合は、「Dropbox」や「Googleフォト」など無料で利用できるストレージサービスを利用すればiPhoneの容量を圧迫することなくいつでもデータにアクセスすることができます。
(2)バックグラウンドアプリの終了を習慣化する
アプリを複数起動している場合は、バックグラウンドで動作しているアプリを終了することでiPhoneの動作改善に繋がることがあります。
Appleの公式アナウンスによればバックグラウンドのアプリがiPhoneのCPUを圧迫することはないようですが、位置情報を利用するアプリなどはバックグラウンドでGPSを使用し続ける場合もある為、アプリは小まめに終了しておくのが無難です。
バックグラウンドで起動中のアプリを終了する方法
1,iPhoneXなどホームボタンのない機種
・画面下部を上にスワイプ(1秒以上)
2,iPhoneSEなどホームボタンのある機種
・ホームボタンをダブルクリック(2回押し)
(3)こまめに再起動を行う
こまめに再起動を行うことによってiPhoneの多くのトラブルを起こりづらくすることができます。
ゴーストタッチのような問題が頻発するようであれば、1日に1度を目安に再起動を試してみると良いかもしれません。
(4)買い替えを行う際に選ぶべきモデル
iPhoneを買い換える、または新しく購入する際、ゴーストタッチのような問題が起こる危険を少しでも減らしたいのであれば「上位モデルの大容量ストレージ」を選ぶのがおすすめです。
この記事をお読みいただければわかるように、ゴーストタッチの全ての原因がiPhoneのスペック不足ではありませんが、端末の容量不足やスペック不足による不具合を避けるのであれば上位モデルであるiPhone Proシリーズや大容量のモデルを選ぶのが良いでしょう。
11.まとめ
最後にこの記事の内容についてまとめておきます。
- ゴーストタッチはiPhoneが勝手に動いてしまうという症状
- ゴーストタッチは、放置すると小さいリスクから大きなリスクまで多数存在する。(最悪の場合は、パスコードの誤入力で操作不可に!)
- ゴーストタッチの原因は様々で、自分で対処できる場合もあり
- 修理方法は、総務省登録修理業者「スマートドクタープロ」へのご依頼がおすすめ
現在、ゴーストタッチの症状でお困りの方は、この記事を参考にしていただき、手遅れになるような故障になる前に早めに修理されることをおすすめします。
記事更新日:2021年12月25日
記事作成者:スマートドクタープロ編集部
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