iPhoneのスピーカーから音が出ない原因と対処法|自分で直せる?修理が必要?症状別に解説
「さっきまで普通に使えていたのに、突然iPhoneのスピーカーから音が出なくなった」
「電話をかけると相手の声が全然聞こえない」
「動画を再生しても音が鳴らない、またはすごく小さい」
このようなお困りの症状でこの記事を開いていただいた方へ。まず安心してください。iPhoneのスピーカーが急に音を出さなくなる原因には、設定の問題で自分で即座に直せるものから、部品や基板の故障で修理が必要なものまで、いくつかのパターンがあります。
この記事では、17年間・年間6万件以上の修理実績を持つ総務省登録修理業者「スマートドクタープロ」の技術チームが、症状別の原因と正しい対処法をステップ順に解説します。修理店に飛び込む前に、まずこの記事の手順を試してみてください。
【この記事の結論(お急ぎの方へ)】
- スピーカーから音が出ない原因は大きく6つあり、うち3つは自分で解決できます。
- 「マナーモード」「Bluetooth誤接続」「音量ゼロ」は設定変更のみで即解決。
- 設定を確認しても直らない場合は、スピーカー部品か基板(オーディオIC)の故障です。
- 部品交換であれば最短30分・データそのまま・即日修理が可能です。
- 原因が基板側の場合は事前診断が必要です。自己判断での分解は故障を悪化させる危険があります。
目次
まず知っておく:iPhoneには2種類のスピーカーがある

「スピーカーが壊れた」と一口に言っても、iPhoneには用途の異なる2種類のスピーカーが搭載されています。どちらが聞こえないかによって、原因と対処法が大きく変わります。
| 種類 | 場所・用途 | 症状例 |
|---|---|---|
| イヤースピーカー | 本体上部のスリット 通話時に耳に当てて使う |
電話をかけても相手の声が聞こえない・こもる |
| ラウドスピーカー | 本体底部のメッシュ穴 音楽・動画・着信音など |
音楽や動画の音が出ない・着信音が鳴らない |
まず「どちらが聞こえないか」を把握してから、以下の原因チェックに進んでください。
STEP 1自分で直せる原因3つを確認する
修理店に持ち込む前に、必ず以下の3点を確認してください。実は設定の問題だったというケースは非常に多く、スマートドクタープロにも「確認したら設定が原因でした」というお問い合わせが多数あります。
確認1:マナースイッチ(サイレントモード)がオンになっていないか
iPhoneの左側面上部にある小さなスイッチを確認してください。オレンジ色の帯が見えている場合はサイレントモード(マナーモード)です。このモードでは着信音・通知音・アプリの効果音などが鳴りません(通話中の相手の声は別)。スイッチを逆方向に切り替えてオレンジが見えなくなれば解除完了です。
※ iPhone15以降のモデルはサイドスイッチが「アクションボタン」に変更されています。「設定」→「アクションボタン」からサイレントモードを確認してください。
確認2:Bluetoothが別のデバイスに接続したままになっていないか
ワイヤレスイヤホン、カーオーディオ、スマートスピーカーなどにBluetoothで接続されたままの場合、音声はそちらに出力されており、iPhone本体のスピーカーからは音が出ません。「設定」→「Bluetooth」を開き、接続中のデバイスを切断するか、BluetoothをオフにしてiPhoneを再起動してください。
確認3:音量が最小になっていないか
本体の音量ボタン(側面の上下ボタン)で音量を上げてみてください。動画アプリを再生した状態で音量ボタンを押すと、アプリ側の音量が確認できます。「設定」→「サウンドと触覚」を開き、着信音・通知音のスライダーが左端(ゼロ)になっていないかも確認してください。
| ✅ STEP1で音が出るようになった方 | ❌ STEP1を試しても直らなかった方 |
|---|---|
| 故障ではありませんでした。 設定の問題です。 このままお使いいただけます。 |
ハードウェア側に原因がある 可能性があります。 次のSTEP2へ進んでください。 |
STEP 2よくある「勘違い故障」を確認する
STEP1の設定は問題なかった場合でも、すぐに「部品交換」と判断するのは早計です。以下の2つのケースは、部品は壊れていないのに「故障と同じ症状」が出るパターンです。
イヤホンを挿したまま(または抜いた状態)で誤認識している
iPhoneは、イヤホンが接続されていると判断すると、本体スピーカーへの音声出力を自動的に停止します。イヤホンを完全に抜いても、コネクタ内部にほこりや水分が入り込んでいる場合、「イヤホンが挿さっている」と誤認識し続けることがあります。まずイヤホンを抜いた状態で、充電コネクタ周辺のほこりをエアダスターや綿棒で丁寧に除去してから再起動を試みてください。それでも改善しない場合は、充電コネクタやイヤホンジャック部品の故障が疑われます。
スピーカーメッシュの目詰まり(ほこり・ゴミの蓄積)
iPhoneのスピーカー部分の細かいメッシュ(金属網)に長期使用でほこりや皮脂がこびりつくと音が極端に小さくなったり、こもった音になることがあります。乾いた柔らかいブラシで優しく外側からなでるように掃除することで改善するケースがあります。ただし、ピンや爪楊枝をメッシュに差し込む・水やアルコールで濡らす・息を強く吹きかけるといった行為は内部を傷めるため絶対に行わないでください。
STEP 3故障の原因を症状で判別する
STEP1・2を試しても音が出ない場合、部品や基板の故障が考えられます。症状のパターンから原因を見分けるポイントを解説します。
症状Aイヤホンを挿すと聞こえる、外すと聞こえない
この症状はラウドスピーカー(底部)の部品故障を強く示唆しています。ラウドスピーカーのパーツ交換で改善することがほとんどです。最短30分・データそのまま・即日修理が可能なケースです。
症状B電話の声だけ聞こえない(音楽や動画は聞こえる)
この症状はイヤースピーカー(上部)の部品故障が原因です。通話をスピーカーフォンモードにして相手の声が聞こえる場合は、この診断がほぼ確定します。イヤースピーカーの部品交換で改善します。
症状C音楽も通話も全く音が出ない、音がひどく歪む
両方のスピーカーが同時に機能しなくなった場合、または再起動・設定リセットを試しても改善しない場合は、基板上のオーディオIC(音声制御チップ)の故障が疑われます。このチップが損傷すると、スピーカー部品を交換しても音は出ません。水没後・落下後・他店での修理後に症状が出た場合は特に疑われます。基板修理の専門技術と事前診断が必要です。
「スピーカー交換」と「オーディオIC修理」何が違う?
修理店でよく混同される2つの修理の違いを整理します。正確な診断なしに間違った修理を行うと、費用と時間を無駄にするだけでなく、端末をさらに傷めるリスクがあります。
| スピーカー部品交換 | オーディオIC修理(基板修理) | |
|---|---|---|
| 対象 | スピーカーユニット本体 | 基板上の音声処理チップ |
| 修理時間 | 最短30分〜 | 数時間〜(診断含む) |
| 見分け方 | 症状A・Bに該当 | 症状Cに該当 |
どちらの修理が必要かは、専用機器による事前診断なしに正確な判断はできません。スマートドクタープロでは、診断料をお支払いいただいた上で正確に故障箇所を特定し、見積もりをご提示してから作業を開始します。「直らなければ0円」といった根拠のない成功報酬制は採用していません。
絶対にやってはいけないNG対処法
インターネットで検索すると「スピーカーが壊れたらこうすれば直る」という情報が多数見つかりますが、中には故障を悪化させる危険な方法も含まれています。
NG:スピーカー部分を強く叩く・振る
接触不良が原因の場合、叩くと一時的に音が出ることがありますが、内部の繊細な部品や基板への接続部分をさらに傷めるリスクが高く、修復不可能な状態になる可能性があります。
NG:水でスピーカーメッシュを洗う
「防水機能があるから大丈夫」と誤解される方が多いですが、スピーカーメッシュは防水設計の弱点部分です。水分が内部に侵入し、スピーカーコイルの腐食や基板の短絡を引き起こします。
NG:経験の少ない修理店での分解
誤った手順での分解は、スピーカー以外の部品(FaceID・カメラ等)を破損させ、修理不可能な状態にするリスクがあります。「スピーカーは直ったがFaceIDが使えなくなった」という相談が当店にも複数寄せられています。
まとめ:症状別チェックフロー
これまでの内容を症状別にまとめます。
| ① | マナーモードOFF・Bluetooth切断・音量UPを確認 → それで直った場合は設定の問題。故障ではありません。 |
|---|---|
| ② | イヤホンを挿したら聞こえる → ラウドスピーカー部品の故障(症状A)。最短30分で即日修理可能。 |
| ③ | 音楽・動画の音は出るが、通話の声だけ聞こえない → イヤースピーカー部品の故障(症状B)。即日修理可能。 |
| ④ | 全ての音が出ない・再起動しても変わらない → オーディオIC(基板)の故障の可能性(症状C)。事前診断が必要。 |
「自分ではどの症状か判断できない」「複数の症状が混在している」という場合も、まずはスマートドクタープロへご相談ください。事前診断で正確な原因を特定し、最適な修理をご提案します。
スピーカーの故障に関するよくある質問(FAQ)
Q. iPhoneのスピーカーから音が出ない原因は何ですか?
A. 主な原因は(1)マナーモードや音量設定のミス、(2)Bluetoothの誤接続、(3)イヤホンジャックの誤認識、(4)スピーカーメッシュの目詰まり、(5)スピーカー部品の故障、(6)基板オーディオICの故障の6つです。(1)〜(3)は設定変更で自分で解決できますが、(4)〜(6)は修理が必要です。
Q. iPhoneのスピーカーが急に音が出なくなりました。修理は即日できますか?
A. スピーカー部品の交換であれば最短30分の即日修理が可能です。ただし、基板オーディオICの故障の場合は診断に時間がかかります。まず当店で事前診断を行い、原因を特定してからご案内します。
Q. iPhoneのスピーカー修理でデータは消えますか?
A. スマートドクタープロのスピーカー修理は故障箇所のみをピンポイントで修理するため、写真・LINEなどの大切なデータはそのまま保持されます。
Q. 通話の声は聞こえるのに、音楽や動画の音が出ません。
A. iPhoneには2種類のスピーカーがあります。通話用の「イヤースピーカー(上部)」と、音楽・動画用の「ラウドスピーカー(底部)」です。ラウドスピーカーのみ音が出ない場合は、底部スピーカー部品の故障またはメッシュの目詰まりが原因です。
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この記事の著者 スマートドクタープロ 編集部 2009年創業。日本初の総務大臣登録修理業者(T000002 / R000002)。ISO9001:2015認証取得(スマートフォンパーツ輸入・修理)。年間6万件以上の修理実績を持つApple製品・Android修理の専門家チームが、正確で信頼性の高い情報をお届けします。掲載内容はABC朝日放送「キャスト」・日経産業新聞・GIGAZINEなどの各メディアでも紹介されています。 |





























