修理事例・お客様の声

お風呂で水没したiPad 第10世代を基板修理でデータ復旧した事例

iPad 第10世代をお風呂で水没・基板のIC/コンデンサの腐食を修理してデータを残して復旧した事例|スマートドクタープロ大阪心斎橋
この事例の結論

お風呂で水没した iPad 第10世代(無印)。「データが欲しい」とのご希望で修理を始めました。分解すると、基板のIC・コンデンサに腐食とショートが見られました。各箇所を診断して修理し、基板の腐食部分を修復してデータを残したまま復旧。液晶は滲みが残るものの表示でき、タッチも生きていたのでそのまま使用しました。Google検索でお探しになり、ご来店いただいた事例です。

ご相談の経緯

「お風呂でiPadを水没させてしまった。中のデータがどうしても欲しい」。それが最初のご相談でした。Google検索で当店を見つけてご来店いただきました。

お風呂で水没したiPad 第10世代を開けた状態。基板・バッテリー・スピーカー
お預かりしたiPad 第10世代を開けたところ。基板の一部にすでに腐食が見える。

iPadは防水ではありません|水没は翌日でも腐食が進む

iPhoneには防水性能がありますが、iPadには防水性能がありません。お風呂や水回りでの水没は、内部に一気に水が入り込みます。そして、水没は「その日」で終わりません。翌日でも、内部では腐食がどんどん進みます。今回も、短時間でIC・コンデンサの周辺に腐食が広がっていました。だからこそ、水没したら電源を入れず、できるだけ早く診断へお持ちいただくことが大切です。

診断|分解して水没の状況を調べる

まず分解し、水没がどこまで及んでいるかを確認します。基板を取り出して顕微鏡・テスターで調べると、IC・コンデンサの腐食とショートが複数見つかりました。シールド(金属カバー)の下には、水没特有の白い腐食・金褐色の腐食が広がっていました。

iPad 第10世代を分解して水没の状況を確認している様子
分解して水没の状況を確認。基板の各所に水の影響が見られた。
iPad基板のシールド上に広がる水没による腐食の跡
基板のシールド上に広がる腐食の跡。水没が内部まで及んでいた。
iPad基板のICまわりに白い腐食。水没によるショートの痕
ICまわりに白い腐食。ショートを起こした箇所を一つずつ特定していく。

iPad 第10世代の修理で多いのは?

ご参考までに——当店でiPad 第10世代の修理として多いのは、液晶交換です。次いでガラス割れが多くなっています。今回のような水没・基板修理は、それらに比べると件数は多くありませんが、データを残すには基板の診断・修理が必要な、難度の高いご依頼です。

修理|IC・コンデンサを修復し、データを残す

腐食・ショートしていたIC・コンデンサを、基板を診断しながら一つずつ修復していきます。腐食部分を丁寧に洗浄・処理し、通電を確認しました。

iPad 第10世代の基板。A14チップとIC・コンデンサを診断して修理する
基板を診断しながら、腐食したIC・コンデンサを修復していく。

液晶は滲みが残るものの表示はできたため、そのまま使用。タッチパネルはガラス側にあり生きていたので、こちらもそのまま使用しました。必要な箇所だけを修理することで、費用も抑えられます。こうして、データを残したまま修理完了です。

当店は、基板のIC・コンデンサ・電源まわり・漏電まで診断・修理できる総務省登録修理業者です。液晶交換のような部品交換だけでなく、水没後の基板修理・データを残す修理にも対応しています。

お客様の声(Google検索でご来店)

水没の写真を見せてもらって、この状態で直るのか不安でしたが、データが欲しいので修理を依頼しました。終始安心して対応していただきました。ありがとうございました。

※お客様の許可を得て掲載しています。

iPadが水没したら|気をつけたいこと
  • iPadは防水ではありません。お風呂・水回りでの使用にご注意ください。
  • 水没したら電源を入れない・充電しない。通電でショートと腐食が広がります。
  • 翌日でも腐食は進みます。できるだけ早く診断へ。時間が経つほど、残せるデータも減ります。
  • 普段からデータのバックアップを。いざという時の備えになります。
用語集(IC・コンデンサ・腐食・ショート)
  • IC・コンデンサ:基板上で電気の制御・安定化を担う部品。水没の腐食・ショートで損傷することがある。
  • 腐食:水分・不純物で金属が侵されること。水没後は時間とともに進行する。
  • ショート(短絡):本来つながらない配線が水分でつながり、異常な電流・発熱が起きること。
  • 基板修理:本体を分解して基板を取り出し、腐食・損傷した箇所を修復する作業。データを残す目的でも行う。

よくあるご質問(iPad水没・基板修理・データ)

Q. iPadは防水ではないのですか?

はい。iPadには防水性能がありません。お風呂や水回りでの水没は内部まで水が入り込み、基板の腐食・ショートの原因になります。

Q. 水没しましたが、今は使えています。放っておいて大丈夫ですか?

いいえ。内部の水分・腐食は時間とともに進み、翌日以降に症状化することがよくあります。使えているうちに、電源を切って点検・洗浄されるのが安全です。

Q. 水没したiPadでも、データは残せますか?

腐食の範囲によります。基板のIC・コンデンサの損傷を診断し、修復することでデータを残せる場合があります。今回はデータを残して復旧しました。状態は診断で確認します。

Q. 液晶やタッチはそのまま使えるのですか?

状態によります。今回は液晶に滲みが残るものの表示でき、タッチも生きていたためそのまま使用しました。必要な箇所だけを修理することで、費用を抑えられます。

Q. 郵送でも診断してもらえますか?

はい。全国から郵送でお預かりし、診断結果を詳しくお伝えしています。

Q. iPad 第10世代でよくある修理は何ですか?

当店では液晶交換が最も多く、次いでガラス割れが多くなっています。水没・基板修理は件数は多くありませんが、データを残すための難度の高い修理です。

Q. 水没後、すぐに持ち込んだほうがいいですか?

はい。時間が経つほど腐食が進みます。電源を入れず・充電せず、できるだけ早めに診断をご相談ください。

Q. バックアップは取っていませんでした。それでも大丈夫ですか?

バックアップが無くても、基板修理でデータを残せる場合があります。ただし状態によります。普段からのバックアップもおすすめします。

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この記事の監修
執筆:スマートドクタープロ編集部監修:古賀潤一郎(代表)

スマートドクタープロ(運営:株式会社クレア/法人番号 8120001165987)。総務省登録修理業者(電気通信事業法:T000002/電波法:R000002)・ISO9001:2015認証。基板の電源IC・充電IC・漏電まで診断・修理できる技術力と、年間6万件以上の修理実績をもとに、編集部が作成し、代表・古賀潤一郎(大阪心斎橋本店)が監修しています。

総務省
登録修理業者
電気通信事業法:T000002
電波法:R000002
ISO 9001:2015
年間修理実績
6万件以上
(年間)
掲載情報は公開日時点の内容です。Appleの仕様変更・iOSアップデート・法令改正などに応じて、技術品質管理室が定期的に内容を見直し・更新しています。