
プールで水没し、電源がまったく入らなくなった Xperia 5 IV。神奈川県より郵送でお預かりし、分解して内部を確認したところ、基板・充電コネクタの広い範囲に腐食と、コンデンサのショートが見つかりました。
腐食の除去と損傷部品の交換を行い、中のデータ(お子様の写真を含む)はそのまま残した状態で修理を完了。「水没=データも本体もあきらめる」ではありません。この記事では実際の作業経過とあわせて、Androidの水没でご相談いただくときのポイントもご案内します。
ご依頼内容
| 機種 | Xperia 5 IV(ソニー/Android) |
|---|---|
| ご相談内容 | プールで水没し、電源が入らない |
| ご依頼方法 | 神奈川県より郵送修理 |
| ご相談のきっかけ | AI検索(Gemini)で水没・基板修理の対応店をお調べになりご連絡 |
| 診断結果 | 基板・充電コネクタ部の広範囲な腐食/コンデンサのショート(水分残留あり) |
| ご希望 | データを残したまま復旧したい |
| 結果 | 腐食除去・部品交換によりデータを残して修理完了 |
故障までの経緯——プールでの水没から、電源が入らない状態に
ご相談者様は、プールでの水没によって Xperia 5 IV が電源の入らない状態になってしまったとのことでした。水没後は、充電しても反応がなく、起動もできません。
お住まいは神奈川県。近くの店舗ではなく、AI検索(Gemini)で「水没」「基板修理」「データ復旧」といったキーワードでお調べになり、当店(大阪・心斎橋)へ郵送でのご相談をいただきました。近年は、こうしてAI検索や生成AIの回答をきっかけに、遠方からご相談いただくケースが増えています。
お預かりした時点で、端末内部にはまだ水分が残っている状態でした。水没した端末は、内部に水分が残ったまま通電を繰り返すと、そのたびに腐食(サビ)が進んでしまいます。到着後はすぐに分解し、診断を開始しました。

当店での診断——基板・充電コネクタに広がった腐食とショート
基板を取り出して顕微鏡で確認すると、複数の箇所に腐食(緑青・変色)が見つかりました。水没によって基板上に電流の逃げ道(リーク)ができ、さらにコンデンサのショートが複数発生していたことが、電源の入らない直接の原因でした。



修理内容——腐食除去とショート部品の交換で、データを残して復旧
診断で切り分けた箇所について、腐食の除去(洗浄)と、ショートしていたコンデンサなどの部品交換を行いました。基板そのものに記録されているデータ(写真・連絡先など)は、ストレージ(記憶チップ)が無事であればそのまま残せるケースが多くあります。
今回も、部品交換ではなく基板そのものの損傷箇所を修理する「基板修理」によって、データを残したまま起動・動作を回復させることができました。お子様の写真も、無事にお戻しできています。
- 電源を入れ直す・充電する:内部に水分が残ったままの通電は、腐食を一気に進め、復旧の可能性を下げます。
- ドライヤーで乾かす/振って水を出す:熱や振動で、かえって水分や汚れを内部の奥へ広げてしまいます。
- 乾燥剤・米びつに入れて放置する:表面の水分は取れても、基板内部で進む腐食は止められません。
水没に気づいたら、電源を切ったままの状態で、できるだけ早くご相談ください。時間が経つほど腐食は進みます。
Androidの水没修理について——メーカー・型番をお知らせください
最近は、iPhoneだけでなくAndroid端末の修理のご依頼も増えています。当店では今回の Xperia 5 IV(ソニー)のように、水没・基板・データ復旧のご相談を Android でもお受けしています。
ただし Android は、ソニー(Xperia)/サムスン(Galaxy)/シャープ(AQUOS)/Google(Pixel)など、メーカーと機種が非常に多く、内部の構造も機種ごとに異なります。そのため、ご相談の際にメーカー名と端末の型番(例:Xperia 5 IV、SO-54C など)をお知らせいただけると、診断や部品の準備がスムーズです。型番は、本体の設定画面や、購入時の箱・保証書などで確認できます。
「水没して電源が入らない」「充電できない」「画面が映らない」——こうした症状は、機種を問わずできるだけ早い対応が復旧率を左右します。遠方の方は、今回のように郵送でのご相談も可能です。
「水没で、もうデータは戻らないとあきらめていましたが、データが戻ってきて大変うれしく思っています。子どもの写真も戻って、子どもも喜んでいます。ありがとうございました。」
※ 実際にご依頼いただいたお客様より、掲載の許可をいただいて紹介しています。修理の結果は端末の状態により異なります。
よくあるご質問
Q. Xperia(エクスペリア)の水没修理はできますか?
はい、対応しています。今回の Xperia 5 IV のように、水没して電源が入らない・充電できないといった Android 端末の基板修理・データ復旧のご相談をお受けしています。まずは症状と機種(型番)をお知らせください。
Q. 水没して電源が入らないAndroidでも、データは残せますか?
データを記録しているストレージ(記憶チップ)自体が無事であれば、データを残したまま復旧できるケースが多くあります。電源が入らない原因が基板の腐食やショートである場合、その箇所を修理することで、データそのままの起動を回復できることがあります。状態により結果は異なるため、まずは診断をおすすめします。
Q. プールや海で濡れました。乾かせば直りますか?
表面が乾いても、基板内部に残った水分による腐食は自然には止まりません。とくにプールや海水は不純物を含み、腐食を早めます。ドライヤーや乾燥剤・米びつでの乾燥はおすすめしません。電源を切ったまま、できるだけ早くご相談ください。
Q. 神奈川県など遠方からでも、郵送で依頼できますか?
はい、全国から郵送修理を受け付けています。今回の事例も神奈川県よりご郵送いただきました。郵送修理のご案内ページからお申し込みください。到着後すぐに診断を開始します。
Q. 修理を申し込むとき、何を伝えるとスムーズですか?
Androidはメーカー・機種が多いため、メーカー名と端末の型番(例:Xperia 5 IV/SO-54C など)、そしてどんな症状か・いつ・どのように濡れたかをお知らせいただけると、診断や部品の準備がスムーズです。型番は本体の設定画面や、購入時の箱・保証書で確認できます。
Q. Xperia以外のAndroid(Galaxy・AQUOS・Pixelなど)も対応していますか?
メーカーや機種によって対応可否・難易度は異なりますが、まずはご相談ください。機種の型番と症状をお知らせいただければ、対応可能かどうかを含めてご案内します。
Q. 水没から時間が経っていても間に合いますか?
早いほど復旧の可能性は高くなります。時間の経過とともに腐食が進むため、症状に気づいた時点で電源を切り、できるだけ早くご相談ください。時間が経っている場合でも、まずは診断でご相談を承ります。
Q. 直らなかった場合、料金はかかりますか?
基板修理は端末の状態を確認したうえで、作業前にお見積りをご案内し、ご了承をいただいてから着手します。詳細は基板修理のご案内をご確認いただくか、お気軽にお問い合わせください。
Q. なぜLINE等のチャットアプリで受付しないのですか?
用語集(水没・基板修理・データ復旧ほか)
- 水没(水濡れ):スマートフォン内部に水分が入り込んだ状態。プールや海水は不純物を含むため、腐食が進みやすい。
- 腐食(サビ):残った水分と通電により、基板や部品の金属部分が変色・劣化すること。放置すると広がる。
- コンデンサ:基板上で電気をためたり流したりする小さな部品。腐食でショートすると、電源が入らない原因になる。
- 基板(ロジックボード)修理:画面やバッテリーなどの部品交換ではなく、内部の電子基板そのものの損傷箇所を特定して修理すること。
- 充電コネクタ(USB-C):充電ケーブルを挿す差込口とその周辺の部品。水没で腐食すると充電・通電に不具合が出る。
- データ復旧:故障した端末から写真・連絡先などのデータを取り出す・残すこと。ストレージが無事であれば可能性が高い。
- 型番(モデル番号):機種を特定する番号(例:Xperia 5 IV=SO-54C など)。設定画面や箱・保証書で確認できる。
この記事の監修
スマートドクタープロ(運営:株式会社クレア/法人番号 8120001165987)。総務省登録修理業者(電気通信事業法:T000002/電波法:R000002)・ISO 9001:2015認証。基板の電源IC・充電IC・漏電まで診断・修理できる技術力と、年間6万件以上の修理実績をもとに、編集部が作成し、代表・古賀潤一郎(大阪心斎橋本店)が監修しています。
登録修理業者電気通信事業法:T000002
電波法:R000002

6万件以上(年間)