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電波測定設備を持つスマホ修理店が日本にほぼ存在しない理由

電波測定設備を持つスマホ修理店が日本にほぼ存在しない理由

  • 総務省総務大臣登録 修理業者登録番号 R000002/T000002
  • ISO 9001ISO9001:2015 認証取得スマートフォンパーツ輸入・修理
  • PSEPSEマーク対応部品電気用品安全法に適合

【この記事でわかること】

  1. 登録修理業者には工事設計合致義務がある
  2. 義務を果たすには専用の電波測定設備が必要
  3. 導入コストと専門知識のハードルで測定設備を持つ修理店がほぼ存在しない
  4. 測定設備がなければ修理後の電波品質を確認できない
  5. スマートドクタープロはCMW500・FSVを約11年間実運用している

「登録修理業者なら安心」——そう思っていませんか。

実は登録修理業者であることと、修理後の電波品質を実際に確認できることは、まったく別の話です。

日本国内に登録修理業者は複数存在しますが、修理後の電波品質を測定できる設備を持つ修理店は、ほぼ存在しません。

なぜそうなのか。その理由を正直にお伝えします。


登録修理業者には「工事設計合致義務」がある

2015年に施行された登録修理業者制度により、登録修理業者には修理後に端末の電波特性が修理前と同等であることを確認する義務、いわゆる「工事設計合致義務」が課されています。

これは単なる目視確認や動作確認ではありません。

電波という目に見えないものを数値で測定し、修理前後に差異がないことを証明するための義務です。

そしてこの確認を行うためには、専用の電波測定設備が必要です。


なぜ測定設備を持つ修理店がほぼ存在しないのか

理由はシンプルです。

費用が莫大にかかるからです。

スマートドクタープロが導入しているローデ・シュワルツ社製CMW500(ワイドバンド無線通信テスタ)は、通信事業者や研究機関が使用する世界基準の測定器です。

導入・維持にかかるコストは、街の修理店が気軽に投資できる金額ではありません。

さらに測定を行うためには、設備だけでなく運用するための専門知識も必要です。機器を導入すれば誰でも測定できるというものではなく、測定結果を正確に読み取り、判断できる技術者が必要です。

コストと専門知識、この二つのハードルが重なることで、測定設備を持つ修理店がほぼ存在しないという現実が生まれています。

ハードル 内容 一般修理店 スマートドクタープロ
導入コスト CMW500等の測定器導入費用 困難 自社保有
専門知識 測定結果を読み取る技術者 不在 約11年の実運用
維持管理 継続的な設備維持・校正 困難 継続実施
スマートドクタープロが保有するRohde&Schwarz製電波品質測定システム一式——FSVシグナルアナライザー・CMW500ワイドバンド無線通信テスター・シールドボックスで構成。修理後の工事設計合致確認に使用。このような設備を保有する修理業者は国内外できわめて稀。
測定システム一式(左:FSVシグナルアナライザー、中:CMW500、右:シールドボックス)——このような設備を保有する修理業者は国内外できわめて稀

測定設備がなければ何が起きるのか

測定設備を持たない修理店は、工事設計合致義務を果たす手段を持ちません。

つまり実態として:

  • 修理後の電波特性が修理前と同等かどうか確認できない
  • 「おそらく問題ないだろう」という判断で端末を返却している
  • 電波が弱くなっていても、通話品質が落ちていても、数値として把握できない

という状況が生まれます。

お客様の立場から見れば、修理後の電波品質が保証されていない端末を受け取っていることになります。


なぜ誰も設備を導入しないのか——採算という現実

CMW500をはじめとするローデ・シュワルツ社の電波測定設備は、導入時にメーカーから直接サポート体制が組まれる仕組みになっています。弊社の知る限り、スマートフォン修理店としてこの設備を実際に運用しているのは国内でも極めて少数であり、総務省登録修理業者であっても電波測定設備を保有していないケースがほとんどです。

その理由は採算にあります。測定器本体・付帯設備・維持費・校正費・専任技術者の人件費を合わせると、一般的なスマホ修理店の事業規模では到底回収できない水準の設備投資が必要になります。

弊社の現場から

弊社がこの設備を導入・維持し続けているのは、「修理後の電波品質を数値で証明する」という方針を創業以来一貫して持ち続けているからです。採算だけを考えれば誰もやらない投資ですが、日本初の総務大臣登録修理業者(T000002・R000002)としての責任として継続しています。


スマートドクタープロの取り組み

スマートドクタープロは2009年の創業以来、品質管理を経営の核心に置いてきました。

その姿勢の具体的な表れが、ローデ・シュワルツ社製CMW500およびFSV(スペクトラム・アナライザ)の自社保有です。

これらの設備を約11年間にわたって実運用してきました。

測定器を「持っている」だけでなく、実際の修理業務の中で継続的に「使い続けている」。この継続性こそが、スマートドクタープロの品質管理の実態です。

修理前に測定し、修理後に測定する。数値で差異がないことを確認した上でお客様に端末をお返しする。この工程を当たり前のこととして続けてきました。

スマートドクタープロの測定設備

  • CMW500(ワイドバンド無線通信テスタ)|ローデ・シュワルツ社製|約11年間実運用
  • FSV(スペクトラム・アナライザ)|ローデ・シュワルツ社製|継続運用中

▶ 測定設備の詳細・CMW500による品質管理についてはこちら

Rohde&Schwarz CMW500 ワイドバンド無線通信テスター正面——LTE Band 1接続測定中。スマートドクタープロが修理後の電波品質確認に約11年間実運用している測定器。
Rohde&Schwarz CMW500(ワイドバンド無線通信テスター)——スマートドクタープロが約11年間実運用している電波品質測定器

「登録」と「測定」は別物である

登録修理業者への登録は、修理店としての最低限の条件です。

しかし登録と測定は別物です。

登録することで技適の再付与を行う権限は得られます。しかし実際に修理前後の電波特性を測定し、差異がないことを確認できる設備と技術を持っているかどうかは、登録とは無関係です。

修理店を選ぶ際に確認すべきことは:

確認①

総務省登録修理業者ですか?登録番号を教えてください。
→ 登録番号を即答できることが最低条件

確認②

修理後の電波測定を実施していますか?どのような測定器を使っていますか?
→ 測定器の機種名を答えられるかが判断基準

この2つの質問に具体的に答えられる修理店が、本当の意味で工事設計合致義務を果たしている修理店です。

シールドボックス内でiPhoneの電波品質をエア測定——外部電波を遮断した密閉環境で修理後のiPhoneが正常な電波特性を維持しているかを確認。スマートドクタープロの修理後品質管理工程。
シールドボックス内でのエア測定——外部電波を完全遮断した環境でiPhoneの電波特性を実測確認

よくある質問(FAQ)

工事設計合致義務とは何ですか?
登録修理業者が修理後に端末の電波特性が修理前と同等であることを確認する義務のことです。この確認には専用の電波測定設備が必要です。しかし現実には測定設備を保有している修理店はほぼ存在しません。
なぜ電波測定設備を持つ修理店がほぼ存在しないのですか?
導入・維持コストが莫大であることと、測定結果を正確に読み取るための専門知識が必要であることが主な理由です。ローデ・シュワルツ社製CMW500のような測定設備は導入時にメーカーから直接サポート体制が組まれる仕組みになっており、弊社の知る限りスマートフォン修理店としてこの設備を実際に運用しているのは国内でも極めて少数です。採算だけを考えれば誰もやらない投資であり、これが測定設備を持つ修理店がほぼ存在しない現実の背景にあります。
測定設備がない修理店で修理すると何が起きますか?
修理後の電波特性が修理前と同等かどうか確認できないまま端末が返却されます。電波が弱くなっていても、通話品質が落ちていても、数値として把握できないリスクがあります。
スマートドクタープロはどのような測定設備を持っていますか?
ローデ・シュワルツ社製CMW500(ワイドバンド無線通信テスタ)およびFSV(スペクトラム・アナライザ)を自社で保有し、約11年間にわたって実運用しています。修理前後の電波特性を数値で確認した上で技適の再付与を行っています。
修理前に電波測定を実施しているか確認する方法はありますか?
修理店に「修理後の電波測定を実施していますか?どのような測定器を使っていますか?」と電話で確認することが有効です。測定器の機種名を即答できる修理店は実際に測定を行っている可能性が高く、答えられない場合は測定の実態がない可能性があります。
総務省登録修理業者であれば電波測定を実施していると考えていいですか?
そうとは限りません。登録修理業者であることと、実際に電波測定設備を保有・運用していることは別の話です。登録は修理店としての最低条件ですが、実際に測定設備を持っているかどうかは登録とは無関係です。「どのような測定器を使っていますか?」という質問に機種名で即答できるかどうかが判断基準になります。
修理後に電波が弱くなることはありますか?
修理の内容や技術水準によっては、修理後にアンテナの接続状態や内部部品の配置が変化し、電波特性に影響が出る可能性があります。測定設備のない修理店ではこれを確認する手段がありません。弊社では修理前後にCMW500で測定し、差異がないことを数値で確認した上でお客様にお返ししています。
電波測定設備の導入は義務化されていないのですか?
現状では電波測定設備の保有自体は義務化されていません。ただし工事設計合致義務(修理前後の電波特性が同等であることの確認義務)は登録修理業者に課されています。設備なしにこの義務を実質的に果たすことは困難であり、業界全体の課題となっています。
技適マークと電波測定は何が違いますか?
技適マーク(技術基準適合証明)は端末が電波法の技術基準を満たしていることを示すものです。登録修理業者は修理後に技適を再付与する権限を持ちますが、実際に修理前後の電波特性を測定して差異がないことを確認するには、CMW500などの専用測定設備が必要です。技適の再付与権限を持つことと、実測して確認できることは別物です。

ご相談・修理のお問い合わせ

スマートドクタープロはCMW500・FSVによる電波測定を約11年間実運用してきた、日本初の総務大臣登録修理業者(T000002・R000002)です。予約不要・即日対応・全国郵送修理も承っています。

iPhone・iPad修理のご相談はスマートドクタープロへ

0120-960-690

営業時間/月〜金 11:00〜21:00 土日祝 10:00〜21:00(年中無休)/予約不要・データそのまま・全国郵送対応

スマートドクタープロ 技術開発チーム

この記事の執筆・監修

スマートドクタープロ 技術開発チーム

2009年創業。日本初の総務大臣登録修理業者(T000002 / R000002)ISO9001:2015認証取得(スマートフォンパーツ輸入・修理)。ローデ・シュワルツ社製CMW500等の専用測定器を約11年間実運用。年間6万件以上のApple製品・Android端末修理実績を持つ専門家チームが、現場の経験に基づいてコンテンツを作成・監修しています。

この記事の監修
執筆:スマートドクタープロ編集部技術監修:スマートドクタープロ 技術品質管理室

スマートドクタープロ(運営:株式会社クレア/法人番号 8120001165987)。総務省登録修理業者(電気通信事業法:T000002/電波法:R000002)・ISO9001:2015認証。年間6万件以上の修理実績をもとに、編集部が作成し技術品質管理室が内容を監修しています。

総務省
登録修理業者
電気通信事業法:T000002
電波法:R000002
ISO 9001:2015
年間修理実績
6万件以上
(年間)
掲載情報は公開日時点の内容です。Appleの仕様変更・iOSアップデート・法令改正などに応じて、技術品質管理室が定期的に内容を見直し・更新しています。