修理事例・お客様の声

iPhone 15 Proの画面が真っ黒|自覚なき水没から初期化寸前で救出した事例【大阪】

画面が真っ黒になったiPhone 15 Proが実は水没だった修理事例。内部洗浄と画面・カメラ交換でデータそのまま復旧|大阪・心斎橋
結論

「画面が真っ黒になって起動できない」とご来店されたiPhone 15 Pro。ところが分解して確認すると、原因はご本人にまったく自覚のない「水没」でした。さらに画面には「iPhoneは使用できません 2時間45分後にやり直してください」——水没によってタッチが勝手に反応(暴走)し、パスコードの誤入力が積み重なっていたのです。放置すればあと数回の誤入力で初期化されデータがすべて消えるところでした。当店では内部の洗浄を行ったうえでフロントパネル(画面)とカメラを交換データはそのまま残り、当日お渡しできました。「明日の朝でいいか」と迷いつつ、その日のうちにお持ち込みいただいたことが分かれ目になった一台です。

iPhone 15 Proの画面に表示された「iPhoneは使用できません 2時間45分後にやり直してください」。タッチ暴走によるパスコード誤入力で初期化寸前だった状態
写真:ご来店時の画面。「iPhoneは使用できません/2時間45分後にやり直してください」=誤入力が重なり、初期化まで秒読みでした。

1.ご依頼の内容|「画面が真っ黒で起動できない」——ところが原因は

SS様のご依頼は「画面が黒くなって起動できない」。落とした覚えも濡らした覚えもなく、朝から調子が悪く、気づいたら操作できなくなっていた——という状況でした。

ところが、お預かりして分解すると内部に水分が入った形跡(水没の反応)があり、カメラのレンズの内側には水滴と曇りがはっきり出ていました。お客様にはまったく心当たりがない水没です。実はこれ、当店では珍しいことではありません。

iPhone 15 Proのカメラレンズ内部に付着した水滴と曇り。自覚のない水没を示す典型的なサイン
写真:カメラのレンズ内側に付いた水滴と曇り。「濡らした記憶がない」方でも、ここに出ることがあります——自覚なき水没の分かりやすいサインです。

2.この時期に増える「自覚のない水没」

気温と湿度が上がるこの時期、当店には水没に関するご相談が週におよそ100件寄せられます(メール・お問い合わせフォーム・お電話・ご来店の合計/当店実績)。そして、そのなかで目立つのが「水没の心当たりがまったくない」というご相談です。

水没というと「風呂に落とした」「海で濡らした」を思い浮かべがちですが、実際には本人が気づかないまま内部に水分が入っていることがあります。今回のように分解してはじめて水没の反応が出るカメラ付近に水蒸気・水滴が見えるというかたちで発覚します。

「自覚なき水没」で当店が実際によく見る入り口
  • 汗・湿気(ポケットやバッグ内で高温多湿にさらされる)
  • 結露(屋外と冷房の効いた室内の温度差)
  • 飲み物の水滴・雨のしずく(かかった自覚がない程度の量)
  • 以前濡らした水分が残っていた(当時は普通に動いていた)

ポイントは水没は「濡らした瞬間」ではなく「あとから」症状が出ること。画面が真っ黒・急に電源が落ちる・カメラが曇るといった症状が、濡れた記憶のないタイミングで現れます。なおApple公式:液体による損傷は保証対象外(外部リンク)とされ、水没時の選択肢は限られます。

3.もうひとつの危機|タッチ暴走で「初期化」まで秒読みだった

今回の一台には、水没とは別にもっと差し迫った危機がありました。画面に出ていた「iPhoneは使用できません 2時間45分後にやり直してください」という表示です。

これはパスコードを続けて間違えたときのロック表示で、重なるほど待ち時間が延び、最終的には端末を消去(初期化)しないと使えなくなります。今回はご本人の誤入力ではなく、水没でタッチパネルが勝手に反応し(タッチ暴走)、誰も触らないまま数字が入り続けていたのです。

お預かり時点であと数回の誤入力で全消去という段階。SS様は「暑いし明日の朝にでも」と考えつつ、気になってその日のうちにお持ち込みくださいました。一晩そのままなら、暴走が続いてデータが消えていた可能性が高い状況です(表示の意味はApple公式:パスコードを忘れた場合/使用できない場合参照)。

iPhone 15 Proを分解し、取り外したフロントパネルと内部を確認している様子。水没の痕跡を確認して内部洗浄を実施
写真:分解して内部を確認。水分の影響範囲を見極めたうえで内部洗浄を行いました。

4.修理|内部洗浄+フロントパネル交換+カメラ交換

水没が絡む場合、部品を替えるだけでは再発することがあります。今回はまず内部の洗浄を行い、そのうえでフロントパネル(画面)を交換し、曇りと水滴が出ていたカメラも交換しました。カメラは「写真がいちばん大事」というSS様にとって外せない部分でした。

今回の修理の流れ
  • 分解して水没の状況と範囲を確認(水分の影響が出ている箇所の見極め)
  • 内部の洗浄を実施(部品交換だけで終わらせない)
  • フロントパネル(画面)を交換=タッチ暴走の解消
  • カメラを交換(レンズ内の水滴・曇りを解消)
  • 動作確認・タッチの安定確認まで実施 → データそのまま・当日お渡し
iPhone 15 Proの背面カメラユニットを取り外した状態。水滴と曇りが出ていたカメラを交換
写真:取り外した背面カメラユニット。水分の影響が出ていたため交換しました。

結果、起動・タッチ・カメラのいずれも復旧し、写真やLINEなどのデータはそのまま残せました(初期化なし)。

当店の修理現場から

「濡らした覚えがない」というお客様ほど、開けると水分の跡が出てくる——夏場はこの組み合わせが増えます。そして今回のように、水没が「タッチ暴走 → 誤入力 → 初期化」という別ルートでデータを奪いにくることがあります。画面が操作できなくても、端末の中では時間が進んでいる。「明日でいいか」と思ったときが、いちばん危ないタイミングです。おかしいと感じたら、その日のうちに電源を切ってお持ちください。

用語の解説

水没(内部に水分が入った状態)

iPhone内部に水分が入り込んだ状態。その場では動いていても、あとから不具合として出ることがあります。分解すると水分の跡が確認でき、カメラのレンズ内側の曇りや水滴として現れることも。液体による損傷はメーカー保証の対象外とされています。

タッチ暴走(ゴーストタッチ)

触れていないのに画面が反応し、入力が入る症状。水分の影響や画面(パネル)側の不具合で起こります。ロック画面で起きると誤入力が重なり、ロックや初期化につながるため放置は危険です。

「iPhoneは使用できません」(パスコードロック)

パスコードを続けて間違えた際のロック表示。重なるほど待ち時間が延び、最終的には消去(初期化)しないと使えなくなります。本人でなくタッチ暴走が誤入力を重ねるケースもあります。

お客様の声

「朝から調子が悪く気づいたら動かなくなってので、暑いし明日の朝にでも観てもらおうと思いましたが、気になってすぐにAiに聞いて修理に来ました。データが残って超ラッキーでした。ありがとうございました」

※SS様より。掲載の許可をいただいています(原文のまま掲載)。AI検索でお調べになり、そのままご来店されました。

水没かも?と思ったときにやってはいけないこと
  • 電源を入れる・充電する(通電すると内部の腐食やショートが進みます)
  • タッチ暴走のまま放置(誤入力が重なり初期化に至ることがあります)
  • ドライヤーの熱・お米に入れる(水分は抜けず、熱で別の損傷を招きます)
  • 振って水を出そうとする(かえって水分を内部へ広げます)

よくあるご質問(自覚のない水没・タッチ暴走・使用できません)

Q. 濡らした覚えがないのに「水没」と言われることはありますか?

あります。汗・湿気・結露・気づかない程度の水滴などで内部に水分が入ることがあり、分解してはじめて水分の跡が確認できるケースは珍しくありません。今回のiPhone 15 Proも、お客様にまったく心当たりのない水没でした。

Q. 画面が真っ黒で起動しません。水没の可能性はありますか?

可能性はあります。落下などの心当たりがないのに画面が真っ暗になる場合、水分の影響が疑われることがあります。カメラのレンズ内側の曇りや水滴が見えるときは、その可能性が高くなります。まずは電源を入れずにご相談ください。

Q. 「iPhoneは使用できません」と出ています。データは消えますか?

その表示自体ではまだ消えていません。ただし誤入力が重なると、最終的に端末を消去(初期化)しないと使えなくなります。タッチ暴走が続いていると誤入力が自動的に重なるため、時間との勝負になります。早めにお持ちください。

Q. タッチが勝手に動くのはなぜですか?

水分の影響や画面(パネル)側の不具合で、触れていないのに反応してしまう症状です。今回は水没が原因でした。画面交換で解消することが多いですが、原因が別の箇所にある場合もあるため、診断のうえご案内します。

Q. 水没した場合、部品交換だけで直りますか?

水分が内部に入っている場合、洗浄をせずに部品だけ交換すると、あとから不具合が出ることがあります。当店では今回のように内部の洗浄を行ってから、必要な部品(画面・カメラなど)を交換しています。

Q. データはそのまま残せますか?

今回はデータをそのまま残して当日お渡しできました。ただし水没の程度や進行状況によって結果は変わりますので、確約はできません。通電を止めて早くお持ちいただくほど、条件は良くなります。まずは診断でご確認ください。

Q. カメラの曇り・水滴も一緒に直せますか?

対応できます。今回もカメラを交換し、レンズ内の曇りと水滴を解消しました。写真を大切にされている方はカメラまで含めてご相談ください。画面とあわせて同日に交換できる場合があります。

Q. 修理はどれくらいかかりますか?予約は必要ですか?

今回は当日お渡しでした。水没は状態により作業内容が変わるため、診断のうえで目安をご案内します。ご予約なしでお越しいただけます(大阪・心斎橋本店)。遠方の方は全国対応の郵送修理もご利用いただけます。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

水没の洗浄・画面交換・カメラ交換など、必要な作業によって変わります診断のうえ、事前にお見積り・ご説明してから作業しますので、ご了承いただいてからの着手となります。ご相談・お見積りは無料です。

画面が真っ黒・タッチが勝手に動く・「iPhoneは使用できません」

水没の疑いがあるときは電源を入れず、そのままお持ちください(大阪・心斎橋本店/郵送も全国対応)

0120-960-690

月〜金 11:00〜21:00/土日祝 10:00〜21:00(年中無休・予約不要)

料金について

水没が絡む修理は、洗浄・診断に加えて、交換が必要な部品(画面・カメラなど)によって費用が変わります。診断のうえ、事前にお見積り・ご説明してから承ります。お電話・店頭でのご相談、料金の目安のご案内は無料です。詳しくは修理料金一覧もご覧ください。

この記事の監修
執筆:スマートドクタープロ編集部監修:古賀潤一郎(代表)

スマートドクタープロ(運営:株式会社クレア/法人番号 8120001165987)。総務省登録修理業者(電気通信事業法:T000002/電波法:R000002)・ISO9001:2015認証。基板の電源IC・充電IC・漏電まで診断・修理できる技術力と、年間6万件以上の修理実績をもとに、編集部が作成し、代表・古賀潤一郎(大阪心斎橋本店)が監修しています。

総務省
登録修理業者
電気通信事業法:T000002
電波法:R000002
ISO 9001:2015
年間修理実績
6万件以上
(年間)
掲載情報は公開日時点の内容です。Appleの仕様変更・iOSアップデート・法令改正などに応じて、技術品質管理室が定期的に内容を見直し・更新しています。