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iPad mini 7 お風呂で水没|基板とUSB-Cを修理しデータ復旧【名古屋・郵送】

お風呂で水没したiPad mini 7を、基板修理・USB-Cコネクタ交換・フロントパネル交換でデータを残して復旧した事例|スマートドクタープロ大阪心斎橋
この事例の結論

お風呂に落として水没した iPad mini 7。Apple Storeでは本体交換=中のデータは戻らないと案内され、地元の修理店では「水没には対応していない」と断られ、名古屋のK・M様から郵送でお預かりしました。診断の結果、基板・USB-C(Type-C)コネクタ・ディスプレイの3か所に水没由来の損傷。洗浄と基板修理、腐食したUSB-Cコネクタの交換、まだら模様になったフロントパネルの交換を行い、データを残したまま復旧し、お預かりの翌日にご返送できました。

ご相談の経緯──Apple Storeでは本体交換、地元では「水没は対応外」

名古屋のK・M様から、お風呂での水没についてお問い合わせをいただきました。いわゆる「風呂ぽちゃ」です。

お客様はまずApple Storeへ持ち込まれましたが、案内は本体交換。本体交換では中身のデータは戻りません。次に地元の修理店へ相談されたところ、今度は「水没には対応していない」とのことでした。

そこでAIチャット(ChatGPT)で水没対応のできる店を探され、当店が候補として挙がって郵送でお預かりすることになりました。ご依頼は、端末を直すことに加えて中のデータを残すことです。

診断──基板・USB-Cコネクタ・画面の3か所に水没の影響

お預かりした端末を分解すると、水没の影響は1か所ではありませんでした。

水没したiPad mini 7を分解した状態。本体側の基板・バッテリーと、取り外したディスプレイの裏面
分解した状態。左が本体側、右が取り外したディスプレイ。水は複数の経路から内部に回っていた。

まず基板側にダメージがありました。加えて、充電と通信の入口であるUSB-C(Type-C)コネクタが水没で腐食していました。赤い丸で囲んだ部分が、白く粉を吹いたように腐食した端子です。

iPad mini 7のUSB-C(Type-C)コネクタが水没で腐食している様子。赤丸部分が腐食箇所
赤丸がUSB-Cコネクタの腐食。水は充電口から入りやすく、端子は最初に傷むポイントのひとつ。

さらにディスプレイにも水が入り、表示がまだら模様になっていました。液晶に水分が回るとシミ状・雲状のムラが出て、乾かしても元には戻りません。

なぜApple Storeでは「本体交換」になるのか

Apple正規のサービスでは、基板を開けて部品単位で直す修理は行われません。液体による損傷は保証の対象外で、案内は本体の交換(有償)が基本になります。

本体交換は「動く端末が手に入る」方法であって、元の端末に入っていたデータが戻る方法ではありません。バックアップがなければ、写真もLINEも一緒に手放すことになります。「データを残したい」というご希望に対しては、別の選択肢が必要でした。

「水没は対応していません」と断られるのはなぜか

水没修理を扱わない修理店は珍しくありません。画面やバッテリーの交換は部品を差し替える作業ですが、水没はどこがどう壊れているかを基板から調べる作業で、必要な設備も技術もまったく別だからです。

顕微鏡下でのIC単位のはんだ作業(マイクロソルダリング)や、腐食した端子の交換ができる環境がなければ、正直に「対応していない」と言うほかありません。断られたからといって、その端末が直らないと決まったわけではありません。

作業──洗浄・基板修理・USB-Cコネクタ交換・フロントパネル交換

水没修理は、洗って終わりではありません。今回は次の順で進めました。

実施した作業
  • 分解と洗浄:内部に残った水分と不純物を取り除く。乾かすだけでは腐食は止まりません。
  • 基板の診断と修理:顕微鏡とテスターで損傷箇所を特定し、処置。
  • USB-C(Type-C)コネクタの交換:腐食した端子は接触不良や充電不良の原因になるため交換。
  • フロントパネル(ディスプレイ)の交換:まだら模様は液晶内部に水が入った状態で、洗浄では戻りません。

基板修理とデータ復旧はすべて自社ラボ内で完結します。外注に出せば往復の輸送と作業待ちが加わり、その間も腐食は進行します。

結果──データを残して名古屋へご返送

修理は問題なく完了し、中のデータもそのまま残った状態で、お預かりの翌日に名古屋のK・M様のもとへご返送しました。Apple Storeでは本体交換、地元では対応外と言われた端末が、データごと戻った形です。

ただし、これは復旧できた事例です。基板の損傷の程度によっては、復旧できないこともあります。当店では有償の診断で状態を確認し、お見積もりをご提示したうえで作業に進みます。

当店の修理現場から

現場の一言
  • 最近はスマートフォンだけでなく、毎週、全国から20件以上の水没iPad・基板修理のiPadが届きます。最新機種から旧機種まで、ご依頼の幅は広がっています。
  • iPad mini 7 のような発売から間もない機種でも、基板レベルでの修理に対応しています。「新しすぎて部品がない」で止まる作業ではありません。
  • iPadにIP等級の防水性能はありません。お風呂・キッチン・洗面所での使用は、水没のご相談で毎回上位に来る場面です。
  • 当店は総務省登録修理業者(R000002/T000002)として、またISO 9001:2015認証のもと、2009年から心斎橋の店舗で修理を行っています。

iPadを水没させたら──やること・やってはいけないこと

すぐやること
  • 電源が入っていれば切る
  • 本体を傾けて充電口の水を出し、表面の水分を拭き取る
  • そのまま専門店へ。時間が経つほど腐食が進みます
やってはいけないこと
  • 充電する・電源を入れる。濡れた基板への通電はショートを起こし、損傷を広げます。
  • ドライヤーで乾かす。表面が乾いても内部の不純物は残り、腐食は止まりません。
  • 米びつ・乾燥剤で数日置く。時間の経過そのものが最大の敵です。
  • 振って水を出そうとする。奥まで水を送り込むことになります。

よくあるご質問(iPad mini 7・水没・データ復旧)

Q. iPad mini 7 は防水ですか?お風呂で使っても大丈夫ですか?

iPad mini 7 に防水・耐水の等級(IP等級)はありません。お風呂は湯気による結露も加わるため、内部に水分が入り込みやすい環境です。落とさなくても、湿気だけで不調になるご相談があります。

Q. お風呂に落としたiPadは、乾かせば使えるようになりますか?

表面が乾いても、内部に入った水の不純物は基板の上に残り、腐食が進み続けます。一度動いても、数日後・数週間後に症状が出ることが少なくありません。乾かして様子を見るのではなく、通電させずに早めの診断をおすすめします。

Q. Apple Storeに持ち込むと、iPadのデータはどうなりますか?

Apple正規のサービスでは基板レベルの修理は行われず、液体による損傷は本体交換のご案内が基本です。本体交換では元の端末のデータは戻りません。データを残したい場合は、基板修理に対応した専門店への相談が選択肢になります。

Q. 修理店で「水没は対応していない」と断られました。もう直せませんか?

断られたことと、直らないことは別です。水没修理には基板の診断設備と顕微鏡下でのはんだ作業が必要で、扱っていない修理店も多くあります。本事例のお客様も、地元で断られたあとに郵送でお預かりして復旧しています。

Q. 水没後、iPadが充電できなくなりました。原因は何ですか?

本事例のように、USB-C(Type-C)コネクタが腐食しているケースがあります。充電口は水の入口になりやすく、端子が腐食すると接触不良や充電不良が起こります。基板側の充電回路が傷んでいることもあるため、両方を診断します。

Q. 画面がまだら模様・シミのようになっています。直りますか?

液晶の内部に水分が入った状態で、洗浄しても元には戻りません。フロントパネル(ディスプレイ)の交換で改善します。本事例でも基板修理とあわせてパネルを交換しました。

Q. 名古屋など遠方からでも修理を依頼できますか?

はい。全国対応の郵送修理を承っており、本事例も名古屋からのご依頼です。水没は時間との勝負のため、到着後すみやかに診断・洗浄へ着手します。本事例ではお預かりの翌日にご返送しました。詳しくは郵送修理のご案内をご覧ください。

Q. iPad mini 7 のような新しい機種でも修理できますか?

対応しています。当店では最新機種から旧機種まで、iPadの水没・基板修理を毎週お受けしています。機種が新しいことを理由にお断りすることはありません。

用語の解説(USB-Cコネクタ・フロントパネル・基板修理ほか)
  • USB-C(Type-C)コネクタ:充電とデータ通信の差込口。水の入口になりやすく、腐食すると充電不良や接触不良を起こす。
  • フロントパネル:ガラスと液晶が一体になったディスプレイ部品。内部に水が入るとまだら模様になり、洗浄では戻らない。
  • 基板修理:部品の差し替えではなく、基板上のICや配線の損傷を特定して直す修理。顕微鏡とテスターを使う。
  • マイクロソルダリング:顕微鏡下で行うIC単位のはんだ作業。部品交換とは必要な設備も技術も異なる。
  • 腐食:水に含まれる不純物が金属を侵していく現象。乾いても止まらず、時間とともに進行する。
  • 水没反応(液体侵入インジケーター):内部に貼られたシールで、水に触れると白から赤へ変わる。正規サービスで保証対象外を判断する材料になる。

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この記事の監修
執筆:スマートドクタープロ編集部監修:古賀潤一郎(代表)

スマートドクタープロ(運営:株式会社クレア/法人番号 8120001165987)。総務省登録修理業者(電気通信事業法:T000002/電波法:R000002)・ISO9001:2015認証。基板の電源IC・充電IC・漏電まで診断・修理できる技術力と、年間6万件以上の修理実績をもとに、編集部が作成し、代表・古賀潤一郎(大阪心斎橋本店)が監修しています。

総務省
登録修理業者
電気通信事業法:T000002
電波法:R000002
ISO 9001:2015
年間修理実績
6万件以上
(年間)
掲載情報は公開日時点の内容です。Appleの仕様変更・iOSアップデート・法令改正などに応じて、技術品質管理室が定期的に内容を見直し・更新しています。