修理事例・お客様の声

iPhone 12 お風呂で水没・電源入らない|基板修理で当日データ復旧【大阪市北区】

お風呂の浴槽で水没したiPhone 12を電源IC・コンデンサー交換の基板修理で当日データ復旧した事例|スマートドクタープロ大阪心斎橋本店
結論

お風呂で使用中に浴槽へ落として水没したiPhone 12(大阪市北区・40代男性)。電源がまったく入らない状態で、水没マークははっきりと赤く変色していました。「データが欲しい」とのご希望を最優先に、基板上のコンデンサーと電源IC(PMIC)を交換して起動できる状態まで復旧。あわせてフロントパネル(画面)も交換し、データはそのまま・当日お渡しで完了しています。

1.今回の状況|お風呂で浴槽にiPhone 12を落として、電源が入らない

ご相談は「お風呂に持ち込んで使っていたiPhone 12を、浴槽にドボンと落としてしまった」というものでした。拾い上げたあと電源が入らなくなり、大阪市北区から当店(大阪・心斎橋)までお越しいただきました。

お預かり時点で画面は表示されず、充電をしても反応がない状態。お風呂の水没は、実務上もっとも状態が悪くなりやすいケースです(理由は後述します)。

お風呂で水没したiPhone 12の画面に縦線が入り表示が乱れている状態|大阪市北区のお客様
お預かり時の画面。水没の影響でフロントパネルが損傷し、縦線と表示の乱れが出ていました(お客様のプライバシー保護のため画像を加工しています)

2.ご来店のきっかけ|AI(Gemini)に「当日に基板修理ができる店」を聞いて来店

今回のお客様は、生成AI(Google Gemini)に「当日に基板修理ができるお店」を尋ねて当店にお越しになりました。士業としてお仕事で使う端末のため、「その日のうちにデータを取り戻したい」という明確なご要望があり、AIでの検索結果から当店をお選びいただいた形です。

この事例のポイント
  • お風呂=浴槽への水没で電源が入らない重症例
  • 水没マークは真っ赤に変色(水の侵入は確定)
  • 過去に他社でバッテリー交換済み防水シールが失われていた
  • 電源IC・コンデンサー交換の基板修理でデータを保持したまま起動
  • フロントパネルも交換し当日お渡し

3.診断|水没マークは真っ赤、そして「他社でのバッテリー交換」が効いていた

分解して確認したところ、水没マーク(LCI/液体侵入インジケーター)は、はっきりと赤く変色していました。iPhoneは内部に水が入ると、白いマークが赤へ変わる仕組みになっています。

さらに重要だったのが、この端末は過去に他社でバッテリー交換をされていたことです。内部には他社製の交換用バッテリーが入っていました。

iPhoneの防水性能は、本体を一周する防水シール(粘着テープ)で成立しています。修理などで一度開封すると、このシールは切れてしまい、専用の防水テープで正しく貼り直さない限り、防水性能は購入時の状態には戻りません。つまり今回の端末は、お風呂という水没リスクが極めて高い環境に対して、無防備な状態だった可能性が高いということです。

水没したiPhone 12の内部。基板と他社で交換されたバッテリーが確認できる|電源IC・コンデンサー交換の基板修理
開封した内部の様子。他社で交換された社外バッテリーが入っており、開封歴により防水シールが失われていました

用語の解説

水没マーク(LCI/液体侵入インジケーター)

iPhone内部にある水の侵入を検知するシールです。通常は白(銀色)ですが、水に触れると赤く変色し、元には戻りません。SIMトレイの奥から確認できる機種もあります。赤くなっている=内部に水が入った証拠で、メーカー保証の対象外になる判断材料にもなります。

電源IC(PMIC)

バッテリーからの電力を各部品へ適切な電圧に分配する司令塔のような部品です。ここが水没でショート・損傷すると、電源がまったく入らない、充電しても反応しない、といった症状になります。交換には基板上での精密なはんだ付け(マイクロソルダリング)が必要です。

コンデンサー

電気を一時的に蓄えて電圧を安定させる小さな部品です。水没するとコンデンサー部分でショートが起き、電源が入らない原因になります。腐食・損傷した箇所を特定して交換します。

防水シール(防水テープ)

画面と本体の間を一周して密閉している粘着シールです。iPhoneの防水性能(IP等級)はこのシールが前提で、一度でも開封すると切れて機能が落ちます。修理時に専用の防水テープで貼り直さなければ、防水は購入時の状態には戻りません。

4.修理方針|「データが欲しい」を最優先に、起動させることを目指す

お客様のご希望は明確で、「データが欲しい」。そこでデータを消さずに、まず起動させることを目標に修理方針を組み立てました。

水没で電源が入らない場合、原因は基板上のショート・腐食にあります。今回は診断の結果、コンデンサーと電源IC(PMIC)の損傷が起動を妨げていると判断し、該当部品の交換を行う方針としました。

5.修理〜データ復旧|電源IC・コンデンサーを交換し、フロントパネルも交換して当日お渡し

基板上のコンデンサーと電源ICを交換したところ、iPhone 12は無事に起動データもそのまま残った状態で確認が取れました。

ただし、水没の影響でフロントパネル(画面)が損傷しており、縦線と表示の乱れが出ていたため、フロントパネルも合わせて交換。表示・タッチともに正常に戻ったことを確認し、当日中にお渡ししています。

6.お風呂の水没が、いちばん危ない理由|やってはいけないこと

お風呂での水没は、真水であっても湯気・温度・湿気が加わるため、内部の腐食が進みやすいのが特徴です。また今回のように過去の修理で防水シールが失われている端末は、少しの水でも一気に内部まで浸水します。

水没したときに、やってはいけないこと
  • 電源を入れる・充電する……通電がショートを起こし、データ消失の決定打になります
  • 振って水を出す……内部の奥(基板側)へ水を広げてしまいます
  • ドライヤーの熱で乾かす……熱で部品やバッテリーを傷めます
  • 米に入れる……内部の水は抜けず、時間だけが過ぎて腐食が進みます
  • そのまま様子を見る……乾いても腐食は進行します

水没直後の正しい対処と、水没マークの確認方法は、こちらで詳しく解説しています。iPhone水没の対処法|やってはいけないNG行動・水没マーク確認はこちら

また、「お風呂にスマホを持ち込む」こと自体のリスク(パッキン劣化・内部結露)については、防水スマホをお風呂に持ち込む人が知らない、パッキン劣化と内部結露の話もあわせてご覧ください。iPadで同じく電源IC交換の基板修理を行った事例は他店修理後に電源が入らなくなったiPad Pro 9.7の事例をご覧ください。

7.今回の修理のまとめ

機種iPhone 12
お客様大阪市北区・40代男性(士業)
状況お風呂で使用中に浴槽へ落として水没
症状電源が入らない/フロントパネル(画面)の表示異常・縦線
診断水没マークが赤く変色。過去に他社でバッテリー交換歴があり、防水シールが失われていた。コンデンサー・電源IC(PMIC)の損傷を確認
修理内容基板修理(コンデンサー・電源IC交換)+フロントパネル交換
結果起動に成功・データはそのまま
納期当日お渡し
ご来店のきっかけ生成AI(Gemini)で「当日に基板修理ができる店」を検索

8.お客様のご様子

お客様のご様子(当店スタッフの記録)

データが残ったまま、当日中にお返しできたことを大変喜んでいただけました。お仕事で使われる端末とのことで、その日のうちに手元へ戻ったことが何よりだったご様子でした。

お帰りの際には、「今後は水没に気をつけて、バックアップを取るようにします」とお話しされていました。

※本セクションは、お客様からいただいたご感想の掲載許諾を確認できていないため、当店スタッフが記録したご様子として記載しています。

9.よくあるご質問

お風呂で水没して電源が入りません。もう手遅れですか?

いいえ、電源が入らない=データが消えた、ではありません。今回のように基板上の損傷部品(電源IC・コンデンサー)を交換すれば起動し、データがそのまま残るケースは多くあります。ただし通電し続けると腐食とショートが進むため、電源を入れずに、できるだけ早くご相談ください。

水没マークが赤いのですが、直りますか?

水没マークが赤い=内部に水が入った証拠ですが、それ自体は「修理不能」を意味しません。実際に今回のiPhone 12も、水没マークははっきり赤い状態から、基板修理でデータを保持したまま復旧しています。状態は診断してみないと判断できませんので、まずはご相談ください。

他店でバッテリー交換をしています。防水は残っていますか?

基本的に、一度開封したiPhoneの防水性能は購入時の状態には戻りません。専用の防水テープで正しく貼り直しても、メーカーの防水等級が保証されるわけではないためです。修理歴のある端末は、お風呂・プール・海などへの持ち込みは避けてください。今回のケースも、過去の開封歴が水没の一因になったと考えられます。

基板修理は当日にできますか?

状態によりますが、当日対応が可能なケースがあります。今回のiPhone 12も、電源IC・コンデンサー交換とフロントパネル交換を行い当日お渡ししています。ただし腐食の範囲が広い場合や、CPU・NANDメモリの載せ替えが必要な場合はお時間をいただきます。まずは診断のうえ、お見積り・納期をご提示します。

データを消さずに修理できますか?

当店はデータを残すことを最優先に修理を行います。今回も「データが欲しい」というご希望に沿って、初期化や本体交換ではなく基板修理でデータを保持したまま起動させる方針を選択しました。詳しくはiPhone修理でデータはどうなる?もご覧ください。

iPadやiPhone以外の水没にも対応していますか?

はい、対応しています。iPad・Mac・Android(Galaxy等)の水没修理・データ復旧も、iPhoneと同様に承っています。水没後は「電源が入らない」だけでなく「バッテリーの減りが早い」という形で症状が出ることもあります。実例は水没後にバッテリーがすぐ減るiPad Air 5を洗浄+電池交換で当日返送した事例をご覧ください。

料金について

水没修理は、分解・特殊洗浄・乾燥の基本作業に加え、基板の腐食・部品損傷が確認された場合は基板修理(データ復旧)の費用が加わります。今回のような電源IC・コンデンサー交換は、損傷の範囲によって費用が変わるため、診断のうえ、事前にお見積り・ご説明してから承ります。電話・店頭での簡単なご相談・料金目安のご案内は無料です。

内容料金(税込)対応
水没・分解特殊洗浄・乾燥(基本作業)7,700円〜店頭・郵送
基板修理(電源IC・コンデンサー交換等)・データ復旧状態により診断のうえお見積り診断のうえご提示
フロントパネル(画面)交換機種・状態により変動店頭・郵送

大阪・心斎橋の当店は総務大臣登録修理業者です。お風呂・浴槽での水没、水没マークが赤い、電源が入らない——「もうダメかも」と思う状態こそ、通電せずにご相談くださいiPhone水没修理の詳細はこちら全国からの郵送修理も承っています

この記事の監修
執筆:スマートドクタープロ編集部技術監修:スマートドクタープロ 技術品質管理室

スマートドクタープロ(運営:株式会社クレア/法人番号 8120001165987)。総務省登録修理業者(電気通信事業法:T000002/電波法:R000002)・ISO9001:2015認証。年間6万件以上の修理実績をもとに、編集部が作成し技術品質管理室が内容を監修しています。

総務省
登録修理業者
電気通信事業法:T000002
電波法:R000002
ISO 9001:2015
年間修理実績
6万件以上
(年間)
掲載情報は公開日時点の内容です。Appleの仕様変更・iOSアップデート・法令改正などに応じて、技術品質管理室が定期的に内容を見直し・更新しています。