
奈良県からGoogle検索でご来店のiPhone 16。NFC・Bluetooth・Wi-Fi・イヤースピーカー(通話)が一斉に不調になり、電波環境がすべて不安定で、通話しても相手の声が聞こえないという症状でした。分解して確認すると、原因は落下の衝撃で、電波に関わる複数のIC(チップ)が熱損傷していたこと。損傷箇所は写真に赤い丸で示しています。今回は部品の交換のみで修理が完了し、電波の受信状態が安定していることを確認してお返しできました。ただしこの部位の損傷は、進行すると基板側まで被害が広がり基板修理が必要になります。落下・水濡れで起こりやすい故障のため、注意が必要です。
1.症状|NFC・Bluetooth・Wi-Fi・通話が“一斉に”おかしくなった
お客様のiPhone 16は、ある日を境に電波・通信に関わる機能がまとめて不調になりました。具体的には次のような状態です。
- Wi-Fiが繋がったり切れたりを繰り返す
- Bluetoothが安定しない(ペアリング・接続が不安定)
- NFC(おサイフ・タッチ決済)が反応しない
- イヤースピーカーから音が出ず、通話しても相手の声が聞こえない
「電波に関係するものが全部いっぺんにおかしい」——これは、それぞれ別々の故障ではなく、共通する一箇所のダメージを疑うサインです。お客様も原因が分からず不安になり、Google検索で当店(大阪・心斎橋)を見つけて、奈良県からお越しくださいました。
2.原因|落下の衝撃で電波系のICが熱損傷していた
分解して基板を確認すると、原因は落下の衝撃によって、電波に関わる複数のIC(チップ)が熱損傷(焼け)を起こしていたことでした。iPhoneでは、NFC・Bluetooth・Wi-Fi・アンテナ・イヤースピーカーに関わる部品が近い場所に集まっているため、そこがダメージを受けると複数の機能が同時に不調になります。今回「一斉に壊れた」ように見えたのは、このためです。
下の写真の赤い丸が、実際に熱損傷していた箇所です。黒く焦げたように見える部分がダメージを受けたICで、ここが正常に働かなくなると電波系の機能がまとめて失われます。
3.修理|損傷したICを部品交換し、電波の安定を確認して返却
今回は、熱損傷していた電波系のICを部品交換することで修理が完了しました。基板そのもののダメージ(配線パターンの断線など)までは至っていなかったため、部品交換のみで機能を取り戻せたケースです。
交換後は、Wi-Fi・Bluetooth・NFC・通話(イヤースピーカー)のいずれも正常に動作し、電波の受信状態が安定していることを確認してからお返ししました。お客様には症状の原因と、今後の注意点もあわせてご説明しています。
- 分解して電波系ICの熱損傷を特定(損傷箇所は赤丸の部分)
- 損傷したICを部品交換(基板本体は無事だったため交換のみで復旧)
- Wi-Fi・BT・NFC・通話の動作と電波の安定を確認してお渡し
電波系ICの故障は、当店でもよく見かける故障です。多くは落下の衝撃や水濡れがきっかけで、ある日突然「Wi-Fiもタッチ決済も通話もおかしい」という形で表面化します。大事なのは、この部位の損傷を放置すると、被害がIC単体では収まらず基板側(配線パターンなど)まで広がることです。そうなると部品交換だけでは済まず、基板修理が必要になります。今回は基板が無事なうちにご来店いただけたため部品交換で済みましたが、電波系の不調を感じたら早めの診断が、修理を軽く・安く抑えるコツです。
用語の解説
電波系IC(NFC・Bluetooth・Wi-Fiなどのチップ)
無線通信を担う小さな部品(チップ)。iPhoneではNFC・Bluetooth・Wi-Fi・アンテナ・イヤースピーカーに関わる部品が近い場所に集約されており、ここが損傷すると複数の電波機能が同時に不調になります。
IC熱損傷(焼け)
落下の衝撃や水濡れ・ショートによって、ICが発熱・焼損すること。基板上に黒い焦げ跡として現れます。放置すると周囲の配線パターンまで損傷が広がるため、早めの対処が重要です。
NFC(エヌエフシー/タッチ決済・おサイフ)
かざして通信する近距離無線。タッチ決済・交通系IC・おサイフ機能に使われます。電波系ICが損傷すると反応しなくなります。
イヤースピーカー(通話スピーカー)
通話中に相手の声を聞くためのスピーカー(画面上部)。ここや関連ICが損傷すると「通話しても相手の声が聞こえない」症状になります。
基板修理(ロジックボード修理)
基板そのもの(配線パターンやチップ)を顕微鏡下の精密なはんだ作業で直す修理。IC単体の交換で済まないほど損傷が広がった場合に行います。今回は基板が無事だったため部品交換で復旧しました。
「落としてからしばらくすると、Wi-Fiが繋がったり切れたりを繰り返すようになり、とても困っていました。どうしていいか分からず、生成AI(ChatGPT)に相談してこちらのお店にたどり着き、修理をお願いしました。無事に直って本当に安心しました。原因や修理の内容についても終始ていねいに説明していただき、安心してお任せできました。ありがとうございました」
※奈良県のお客様よりいただいた感想です(掲載の許可をいただき、読みやすく一部を整えて掲載しています)。生成AIでお調べになりご来店されました。
- そのまま使い続ける・充電し続ける(IC損傷が基板側へ広がることがあります)
- 初期化やリセットを繰り返す(ハード(部品)が原因の場合は改善せず、時間を失います)
- 水濡れ後に通電する(ショート・腐食で電波系ICを傷めます)
- 「そのうち直る」と放置する(損傷は自然には戻りません。早めの診断を)
よくあるご質問(iPhoneの電波系IC故障・Wi-Fi/通話/NFC不良)
Q. Wi-Fi・Bluetooth・通話が一斉におかしいのはなぜですか?
iPhoneではNFC・Bluetooth・Wi-Fi・アンテナ・イヤースピーカーに関わる部品が近い場所に集約されているためです。そこが落下や水濡れでダメージを受けると、複数の電波機能が同時に不調になります。今回のiPhone 16もこのケースでした。
Q. 通話しても相手の声が聞こえません。故障ですか?
イヤースピーカーや関連ICの損傷が疑われます。とくにWi-FiやNFCの不調も同時に出ている場合は、電波系ICのダメージが原因のことが多いです。診断で切り分けてご案内します。
Q. 落としただけで内部のICが壊れることがありますか?
あります。外観に傷がなくても、落下の衝撃で内部のICが熱損傷(焼け)を起こすことがあります。今回のiPhone 16も、外観は問題ないのに電波系ICが損傷していました。
Q. 部品交換で直りますか?基板修理が必要ですか?
損傷の範囲によります。基板本体(配線パターン)が無事なら部品交換で復旧できます。今回は部品交換のみで完了しました。ただし損傷が基板側まで広がっている場合は基板修理が必要です。
Q. 放置するとどうなりますか?
IC単体の損傷が周囲の基板(配線パターン)まで広がることがあります。そうなると部品交換では済まず、より高度な基板修理が必要になります。早めの診断・修理が、費用と時間を抑えるコツです。
Q. データは残りますか?
電波系ICの部品交換では、本体内のデータはそのまま残せることが多いです。ただし損傷の程度によって結果は変わるため、まずは診断でご確認ください。
Q. 水濡れでも同じ故障になりますか?
なります。水濡れによるショート・腐食でも電波系ICが損傷し、Wi-Fi・通話・NFCの不調が出ます。水濡れの心当たりがある場合は、通電を止めて早めにご相談ください。
Q. iPhone 16の修理は当日にできますか?
症状・損傷範囲によります。今回のように部品交換で済む場合は短時間で対応できることが多いです。基板修理が必要な場合はお時間をいただきます。診断のうえ目安をご案内します。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
損傷範囲(部品交換か基板修理か)によって変わります。診断のうえ、事前にお見積り・ご説明してから着手しますので、ご了承いただいてからの作業となります。ご相談・お見積りは無料です。目安は修理料金一覧もご覧ください。
Wi-Fi・Bluetooth・NFC・通話が一斉におかしい——落下・水濡れの後は要注意
放置すると基板側へ損傷が広がります。早めの診断を(大阪・心斎橋/郵送も全国対応)
月〜金 11:00〜21:00/土日祝 10:00〜21:00(年中無休・予約不要)
料金について
電波系ICの修理は、損傷範囲(部品交換で済むか、基板修理が必要か)によって費用が変わります。診断のうえ、事前にお見積り・ご説明してから承ります。お電話・店頭・郵送でのご相談、料金の目安のご案内は無料です。詳しくは修理料金一覧もご覧ください。
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この記事の監修
スマートドクタープロ(運営:株式会社クレア/法人番号 8120001165987)。総務省登録修理業者(電気通信事業法:T000002/電波法:R000002)・ISO 9001:2015認証。基板の電源IC・充電IC・漏電まで診断・修理できる技術力と、年間6万件以上の修理実績をもとに、編集部が作成し、代表・古賀潤一郎(大阪心斎橋本店)が監修しています。
登録修理業者電気通信事業法:T000002
電波法:R000002

6万件以上(年間)